莞爾（かんじ）Blog＃344

焼酎名：莞爾（かんじ）

　度数：25度

原材料：黄金千貫（鹿児島県産）・米麹（国産米）

　　麹：白麹

　蒸留：常圧

製造元：丸西酒造合資会社

 

 

◆【焼酎について】◆

「莞爾」は鹿児島県志布志市の芋焼酎。

創業、明治34年（1901年）創業の丸西酒造が造る特約店限定焼酎。

鹿児島県産の黄金千貫を原料に白麹で醸されている。

焼酎名の「莞爾」とは「にっこり笑う様子」という意味で、みんなに微笑んで貰えるような焼酎を目指して造られている。

焼酎についての説明が裏ラベルに書かれているので、以下に転載。

 

（裏ラベルの説明を転載）

本格焼酎

手造り甕仕込み莞爾 

 

僕たちは、ひたすらメモをした。

そして読み返した。

先人の愛したダレヤメの酒。

はっきり言います 莞爾はお湯割り愛する人の酒。　

新鮮なさつまいもを使い、傷んだ所を処理する。

だから香り高い酒にならない。

温めるとクリのような香りがする。

先人が薄めても毎日芋の香りを楽しみ、

そして体を癒す

それがダレヤメ。

先人の愛した酒に僕たちは近づけるのかな。

 

 

このように書かれている。

まるで青春ドラマのプロローグのような感じで素敵。

先人達へのリスペクトと日々精進している蔵人達の気持ちが伝わってくるようだ。 

ではでは、ワシも蔵人達をリスペクトしながら飲もうかね。

 

 

 

■香り■

とても香ばしく奥行きのある香り。

 

■生■

まろやかで甘みと旨味のしっかりした味。

後味は比較的スッキリしている。

 

■ロック■

甘みと香ばしさがギュッと引き締まった味。

キーンとした独特の香ばしい余韻が続く。

 

■水割り■

ほんのり甘く適度に香ばしい味。

 

■お湯割り■

香ばしさが一層引き出されたコクのある味。 

 

 

 

◆【感想】◆

芋の香ばしさが引き立った風味豊かな焼酎だった。

良い意味で芋臭く、飲み慣れた人向けの仕上がり。

ワシとしては生とお湯割りが特に美味しかった。

生はまろやかで甘みと旨味のしっかりした味が楽しめた。

お湯割りは香ばしさとコクが一層引き出された味が後を引く。

独特のキーンとくる香ばしい風味が堪らない。

この香ばしく芋臭い味は、芋焼酎初心者には少しキツイかもしれない。

一方で芋臭いのが大好きなオジサン達には好まれそうな味。

どちらかと言えば、旨味よりも香ばしさのほうが前面に出た味ではないかと思う。

薄めても風味が崩れない主張のある味なので晩酌として飲むにもいいかもしれないな。

 

さてさて、それにしても裏ラベルの書きぶりが丸西酒造さんらしい独特の雰囲気を醸し出していたな。

 

『お湯割り愛する人の酒』

 

このように言い切っている辺りに蔵人達の自信を感じ、実感もした。

でも１つだけ理解出来なかったことがある。

それは裏ラベルに書かれていた香りについてだ。

 

『温めるとクリのような香りがする。』

 

このように書かれていたが、そんなエッチな香りは全くしなかった。

ピンポイントで「クリ」、つまり「陰核」のような香りがすると感じられるのは、ある意味凄い嗅覚だと思う。

全くもって、人の感覚の違いについて考えされられる焼酎だな。

蔵人とワシの感じ方の違いには思わず笑ってしまった。

今後は、味や香りの感じ方について、さらに学んでいきたいと思う。

 

ん…！？

 

感じ方…？？

 

感じ…

 

莞爾…

 

…クソッ…やられた。

 

莞爾の意味は、「にっこりと笑う様子」。

先ほど、蔵人達とワシの嗅覚の違いについて、思わずにっこりと笑ってしまった。

まさか、こんな伏線を張っていたとは…。

丸西酒造恐るべし…。 

 

 

 

 

【オススメの飲み方 】

　　　生：◎

　ロック：〇

　水割り：〇

お湯割り：◎ 　　　 

 

【総合評価】星５段階評価

　　評価：★★★★

　レア度：★★★★☆

　　芋度：★★★★

（※★１点、☆0.5点）

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人：会長)