薩摩はやひと(さつまはやひと)Blog#322

芋焼酎:薩摩はやひとの画像
芋焼酎:薩摩はやひと

焼酎名:薩摩はやひと(さつまはやひと)

 度数:25度

原材料:橙芋(鹿児島県産)・米こうじ(国産米)

  麹:白麹

 蒸留:常圧

製造元:濱田酒造株式会社

 

 

◆【焼酎について】◆

「薩摩はやひと」は鹿児島県いちき串木野市の芋焼酎。

濱田酒造が造る新銘柄の焼酎。

2021年10月20日から全国で販売開始されている商品。

焼酎についての説明が裏ラベルにあるので、以下に転載。

 

(裏ラベルの説明を転載)

薩摩 はやひと

独自の「濃厚仕立て製法」により、“さつまいもらしさ”を十分に堪能できる、しっかりとした旨味で飲み応えのある濃厚な本格焼酎です。

芳ばしく、ほんのりスモーキーで、橙芋による華やかな香りが特徴です。

 

 

このように書かれている。

何やら新しい独自の製法で造られているような説明書きになっている。

これは気になるな。

さっそく開栓して味わってみよう。

 

 

■香り■

芳醇で甘くフルーティな香り。

 

■生■

適度な甘みと旨みがあるしっかりとした味。

後味はやや辛口。

 

ロック

ほのかな甘みがあり、独特な旨みと苦味のある味。

 

水割り

ほんのり甘くフルーティな味。

スッキリして飲みやすいが後味に少し苦みがある。

 

お湯割り

甘みの引き立った風味豊かな味。

香りに華やかさも加わり、後味はキレが良い。

 

■ソーダ割り

爽快な味わいながら後から芋の風味がズッシリと現れる。

口の中には芋の余韻が長く残る。

 

 

 

 ◆【感想】◆

芋らしい味わいながらも、華やかさ兼ね備えた味の焼酎だった。

橙芋が原料に使われているので、黄金千貫とは違ったフルーティさが特徴的。

ワシとしてはお湯割りとソーダ割りが特に美味しかった。

お湯割りはほんのりとした甘く引き立ち、どこか芋羊羹を思わせるような味わいだった。

ソーダ割りは爽快な飲み口だが、しっかりと芋の風味が残る味わい。

どちらも印象の違う味わいでそれぞれ楽しめた。

お湯割りは、芋羊羹を思わせるような味と香りがどこか懐かしい。

昔、鹿児島の天文館でお土産に芋羊羹をよく買っていたのを思い出すなぁ。

とは言っても、この焼酎の味は芋羊羹のように濃厚でスイーツのような甘さではない。

あくまでも、落ち着きのある上品な甘み。

味としては、それほど濃厚ではないはずなのに不思議と濃厚っぽく感じる味わい。

なんでだろう…。

これが独自の「濃厚仕立て製法」というものなのかな?

聞いたことのない色んな技術があるもんだな。 

ノスタルジックな香りを放ちながらも、イマドキの芋焼酎を目指して造られているんだろうな。

このミドルタイプの味わいは、ターゲット層を幅広く設定しているように感じるな。

コロナ禍でますます酒離れが加速している気がするので、何だか応援したくなる。

我々が遠くからひっそりと焼酎業界を応援していますよ!

 

 

 

 

 【オススメの飲み方 】

    生:

  ロック:

  水割り:

 お湯割り: 

ソーダ割り: 

 

 

【総合評価】星5段階評価

   評価:★★☆

  レア度:★☆

   芋度:★★☆

(※★1点、☆0.5点)

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人:会長)

 

 

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コメント: 4
  • #1

    枦木園 (火曜日, 14 2月 2023 20:02)

    国分酒造の「さつま隼人」かと思いきや酒造も違い、独自の「濃厚仕立て製法」も謎で…
    PRによれば
    >濃厚な味わいを求める本格志向の40代~60代男性に向けて、「さつまいもらしさ」を追求した
    とのことですが実際には橙芋…?
    タマアカネなどの橙芋は黄金千貫よりも基腐病の抵抗性が強いようですから
    事情を推察してしまいますが、PR文や名称は疑問に思いました。

    「みちしずく」という新しい芋品種が基腐病の抵抗性やや強めで黄金千貫に似た味なので
    栽培を広げるみたいです。今年130haで来年1,000ha…とのことなので今年みちしずくの焼酎も
    少し出てくるでしょうね。
    ただ味は完璧に黄金千貫ともいかず、すっきりみたいですよ。(南日本新聞の記事より)
    将来的に黄金千貫からこういう芋に置き換わっていく可能性も…。

  • #2

    会長 (火曜日, 14 2月 2023 20:43)

    >枦木園 様

    コメントありがとうございます。
    そうなんです、他の酒造さんのさつま隼人ではないんです。
    40代~60代男性がターゲット層だったんですね。
    味わい的には若者をメインターゲットにしているのではないかと思っていました。
    基腐病への対策として新たな品種の芋がいくつか登場してきているようですね。
    「みちしずく」で造られた芋焼酎がどんな味は存じませんが、これからも黄金千貫で造られた芋焼酎を飲みたいですね…。

  • #3

    枦木園 (火曜日, 14 2月 2023 22:44)

    病気対応や品種の開発というのはいきなり望む形にはならないですね。
    みちしずくは関係者の半数が「黄金千貫に似ている」という評価らしいですが
    逆を言えば半数は似ていないと評価したということで期待はしていません。
    初心者向けの味みたいなコメントもあったので、今の売れ筋の潮流的にも適した芋かもしれません。
    いずれどこかの蔵が黄金千貫の焼酎と一緒に同じ造りで出してもらえると嬉しいですね。

  • #4

    会長 (水曜日, 15 2月 2023 06:34)

    >枦木園 様


    そうですね。
    多くのものが品種改良などの努力が重ねられた結果、今に至っているでしょうからね。
    期待と不安はありますが、そのうち飲んでみたいですね!
    「みちしずく」は忘れずに注目しておきます。