一升五百文(いっしょうごひゃくもん)Blog#275

芋焼酎:一升五百文の画像 
芋焼酎:一升五百文

焼酎名:一升五百文(いっしょうごひゃくもん)

 度数:25度

原材料:黄金千貫・米麹

  麹:黒麹(NK菌)

 蒸留:常圧

製造元:鹿児島酒造株式会社

   (黒瀬杜氏伝承蔵)

 

 

◆【焼酎について】◆

「一升五百文」は鹿児島県阿久根市の芋焼酎。

鹿児島県鹿児島市に本社を置く鹿児島酒造㈱の黒瀬杜氏伝承蔵で製造されている。

黄金千貫を原料に黒麹で醸され、3年物の原酒をブレンドして造られている。

焼酎についての説明が裏ラベルに書いてあるので、以下に転載。

 

(裏ラベルの説明を転載)

本格芋焼酎 単式蒸留しょうちゅう

一升五百文

江戸時代本格焼酎は大変高価な酒でした。

徳川家康の形見の品の中に、琉球泡盛が含まれ薩摩の阿久根焼酎が1升五百文と

名酒瀧水の三百文より高かったことが文政期の「江戸買物獨案内」からうかがえます。 

 

このように書かれている。

焼酎自体の説明というより、昔の阿久根焼酎の価値のについてのコラム的なものが書かれている。

江戸時代は非常に高価だったということを思いながら、有難く頂くことにしよう。

では、さっそく開栓。

 

 

■香り

黒麹らしい香ばしさを漂わせる上品な香り。

やや甘酸っぱい香りも含んでいる。

 

口当たりが良く、香ばしくコクのある味。

後味はやや辛くキレが良い。

 

ロック

上品ながらもしっかりと甘みとコクを感じさせる芯のある味。

適度に香ばしく余韻も長い。

 

 

水割り

甘みが増して非常に飲みやすい。

冷やしあめに香ばしさを足したような懐かし味。

コクがしっかりしており、割り負けしない。

 

お湯割り

甘みとコクが増した香ばし味。

まろやかで奥深い芋の風味を楽しめる。

 

 

 

◆【感想】◆  

黒麹らしいコクとキレのある芳ばしく上品な焼酎だった。

口当たりが良く上品さも兼ね備えていた。

全体的にバランスの整った味で、どの飲み方でも美味しい。

飲み方によって味わいの変化を楽しめるようなタイプ。

ワシとしてはロック、水割り、お湯割りが美味しかった。

ロックは氷が溶けていく程に甘みとコクが浮き出てくるような味わい。

水割りは芳ばしさとコクのある味わいで、冷やしあめのような、どこか懐かしい風味もある。

お湯割りは甘みとコクが一層引き出された奥深い味わい伸びのある味。

この焼酎を飲みながら鶏のタタキや魚の刺身、焼鳥などを食したがどれにも合う。

他にも様々な料理に合いそうな万能な1本だな。

 

焼酎の裏ラベルで1つ知りたいことがあったので調べてみた。

それは「江戸買物案内」というもの。

調べてみたら、約200年前に出版された江戸時代の買い物や飲食店を紹介したガイドブック的なものだそうだ。

この出版物には、現存する企業も多数掲載されているようだ。

ワシが先月たまたま使用した『麺つゆ』は、「江戸買物案内」に掲載されている現存する企業の製品だった。

何という会社の製品だったかというと、東京都に本社を置く「株式会社にんべん」という調味料等を製造販売する会社のものだ。

現代のようにネット通販がなければ約200年前くらいの江戸時代の買い物や飲食に対する感覚はあまり変わらないのかもしれないな。

きっと、当時もガイドブックや広告に煽られた謎の流行がたくさんあったのだろう。

時代が違うだけで、人間の中身は変わらんのだろうなぁ。

裏ラベルで少し勉強になったなー。

 

 

【 オススメの飲み方 】

   生:

 ロック: 

 水割り:

お湯割り:   

 

【総合評価】星5段階評価

  評価:★★★

 レア度:★★★★

  芋度:★★★☆

(※★1点、☆0.5点)

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人:会長、副会長)