焼酎名:知覧Tea酎(ちらんてぃーちゅう)
度数:25度
原材料:黄金千貫(鹿児島県産)・米麹(タイ産米)、緑茶(鹿児島県産地「知覧茶葉使用」)
麹:白麹
蒸留:常圧
製造元:知覧醸造株式会社
◆【焼酎について】◆
「知覧Tea酎」は鹿児島県南九州市の芋焼酎。
単なる芋焼酎ではなく、原料に緑茶が使用された新しいタイプの焼酎。
原料に鹿児島県産の黄金千貫と知覧茶葉が使用されているのが特長。
焼酎についての説明が箱と裏ラベル等に書いてあるので、以下に転載。
(箱と裏ラベルの説明を転載)
お茶農家でもある蔵元だから知っている緑茶の魅力と芋焼酎の魅力。
うまさを融合させた新たな焼酎をお届けしたかった。
緑茶は旨味豊富な一番茶葉、さつまいもは厳選された良質の南薩摩産を使用。
緑茶のさわやかな香りと芋焼酎の豊かな味わいの贅沢なハーモニー。
浮かぶ風景はゆったりとした時の中で流れる緑の絨毯…。
きっとそこにあるのは優しい時間。
※飲み方はロック・お湯割りはもちろん、炭酸割り、牛乳割りもおすすめです。
知覧茶は鹿児島県南九州市にて栽培されています。
南九州市は全国の市町村単位で生産量第一位の一大緑茶産地です。(2018年統計)
また、これまでに多数の賞を受賞しており、その受賞歴も記載されていた。
★東京ウイスキー&スピリッツコンペティション「焼酎部門」2020・2021最高金賞2年連続受賞。
★フランスクラマスター本格焼酎・泡盛コンクール
トップソムリエ・バーマンが選ぶ2021最高賞、プレジデント賞受賞。(W受賞)
このように箱やラベル等には焼酎の説明や輝かしい受賞歴などが多く書かれている。
果たして、芋焼酎とお茶が合わさるとどんな味がするのだろうか?
さっそく開栓してみよう。
■香り■
緑茶のような爽やかさと芋の甘い香りが融合した香り。
お茶の香りのほうがやや強く感じられる。
■生■
芋の甘みを感じた後に緑茶の旨みが追いかけてくる。
■ロック■
水出し緑茶のような爽やかな甘みが際立ち、芋の甘み旨みもプラスされた存在感のある味。
■水割り■
優しい口当たりでスッキリとした甘みのある味。
芋の風味よりも緑茶の風味の方が残る。
■お湯割り■
芋の甘みの後に緑茶の甘みを爽やかさ、それに苦味が加わった味。
緑茶と芋の風味が5:5くらいの良いバランスで出ている。
■牛乳割り■
牛乳由来の甘みとお茶由来の甘みが絶妙に融合した味。
抹茶ラテ系のドリンクやスイーツ寄りの味わい。
■炭酸割り■
お茶の甘みはじける爽快感のある味。
あるようでなかった夏向きの飲み方。
◆【 感想 】◆
これまでの芋焼酎とは全く異なる斬新な味わいの焼酎だった。
焼酎蔵でありながら、お茶農家でもある蔵元のだからこそ出せる個性的な味わい。
この両立は簡単そうで難しいコラボレーションだと思う。
製造方法も通常の芋焼酎とは少し異なる。
・一次仕込みで水、酵母、麹を発酵させる。
・二次仕込みで原料芋を半分投入。
・三次仕込みで残り半分の原料芋と茶葉を投入して造られている。
この三次仕込みの工程により、緑茶の風味がプラスされ新たな味わいが生み出されている。
ワシとしてはロックとお湯割りが特に美味しかった。
ロックは水出し緑茶のような爽やかで甘みのある味わいが美味しかった。
お湯割りは甘みに加えて苦味も出て緑茶らしさのある美味しさ。
半分は想像通りの味わいであったが、もう半分は予想を越える味わいだった。
一応「芋焼酎」のカテゴリーに分類されるようだが、芋焼酎ではない別ジャンルの焼酎と言っても良いのではないだろうか。
たまにはこういった珍しい味の焼酎もいいもんだな。
ワシとしては濃い芋焼酎を飲む合間に1杯挟みたくなるタイプの焼酎かな。
余談だが、ワシがよく利用している嬉野温泉のお茶石鹸の香りにも少し似ているので、プチ観光気分にも浸れる。
さてさて、本日2022年5月2日は立春から数えて八十八夜にあたる。
この焼酎の原料には「お茶」が使われているので、縁起を担いで開栓した。
茶摘み歌「♪ 夏も近づく八十八夜 ~♪」の一節を思い浮かべると初夏の訪れを感じる。
昔は地元企業、ニビシ醤油㈱の「四季のつゆ」のCMが始まるとワシは夏の訪れを感じていたもんだなぁ。
最近はバタバタしていて季節を感じることが減ったように思う。
今年までは少しだけゆとりのあるGWを過ごせるので、たくさん初夏を感じたいな☆
【オススメの飲み方 】
生:○
ロック:◎
水割り:○
お湯割り:◎
牛乳割り:○
炭酸割り:○
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★☆
レア度:★★★★
芋度:★☆
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
コメントをお書きください