焼酎名:東郷大地の夢(とうごうだいちのゆめ)
度数:25度
原材料:ダイチノユメ(宮崎県東郷町産)・コシヒカリ(国産米)
麹:黒麹
蒸留:常圧
製造所:株式会社あくがれ蒸留所
◆【 焼酎について 】◆
「東郷大地の夢」は宮崎県日向市の焼酎。
原料に新品種サツマイモ「ダイチノユメ」を使用し黒麹で醸されている。
麹米には食用米でも知られるコシヒカリが使用されている。
焼酎についての説明が裏ラベルにあるので、以下に転載。
(裏ラベルの説明を転載)
日向あくがれ東郷大地の夢
本製品は㈱山有が生産している完熟堆肥を使用し、農業法人いもがらぼくとの手によって東郷で育てた新品種ダイチノユメ(農林59号)を用いて黒麹で仕込みました。
自然豊かなこの地東郷で、しっかりと熟成させておりますので、ダイチノユメのもつ甘い香りと奥深いコクとご賞味ください。
仕込水 ・・耳川伏流水
麹 米 ・・コシヒカリ(その他特定米穀)
芋 ・・ダイチノユメ(農林59号)
完熟堆肥・・かんとりースーパーⓇ(㈱山有)
芋生産者・・農業法人いもがらぼくと(東郷)
種 麹 ・・黒麹菌(ビオック)
酵 母 ・・宮崎酵母
蒸留方法・・常圧蒸留
貯蔵方法・・ホーロータンク
杜 氏 ・・山本 豊文
このように書かれている。
原料の芋だけでなく、堆肥や生産者に至るまで様々な情報が満載の裏ラベル。
新品種の「ダイチノユメ」はどんな味なのだろうかね。
さっそく開栓してみよう。
■香り■
円熟した独特で落ち着きのある甘い香り。
ドライフルーツのデーツに似た甘酸っぱいような香りもする。
■生■
濃厚でトロリとした甘みとコクのある味。
後味はじんわりと苦味のある独特な味が余韻を残す。
■ロック■
ほんのりとした甘みを感じた後にじわじわと苦味が広がる。
■水割り■
しっとりと優しい蜜のような甘みのある味。
■お湯割り■
甘みと旨みに加えて独特の酸味を感じる熟成した味。
香りと味わいがよく引き立っている。
◆【 感想 】◆
熟成した香りと味を感じさせる焼酎だった。
ダイチノユメという品種の芋を使用しているせいか、味も香りも一般的な黄金千貫の芋焼酎とは明らかに違う。
蜜のような甘みとビターテイストが融合した個性的な焼酎ではないかと思う。
クセが強いというわけではないが、好みの分かれそうな独特の熟成味ではある。
生で飲んだときのトロリとした口当たりはとても印象深いものがある。
ワシとしてはお湯割りが特に美味しかった。
この焼酎が持つであろうポテンシャルを最大限に発揮した飲み方ではないかと思う。
熟成した味わいがとても美味しい。
いろいろと試行錯誤されたうえのアルコール度数28度なだろう。
時々見かける中途半端な度数の焼酎は蔵が考えに考えた末に出した答えだと思う。
ワシはそういった中途半端な度数の焼酎を見かけると、つい飲んでみたくなる。
ラベルをよく見ないと分からないので、気が付いてない焼酎も結構ありそうだな。
熟成した面白みのある味だった。
【オススメの飲み方 】
生:○
ロック:○
水割り:○
お湯割り:◎
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★☆
レア度:★★★★
芋度:★★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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枦木園 (土曜日, 30 4月 2022 22:43)
マーケティング的に全部地元原料、という銘柄を作り始める蔵って多いんですけど、
味はレギュラー品に比べてそこまでうまくならないんですよね。
麹米とかやっぱ昔ながらにタイ米使うのがベストだと作り手もわかってるはずなので
それなら地元産で美味しさを最大にするために麹米は地元で作ったインディカ米、とかやってほしいです。コストとか考えると無理ですけど…。
どこかでやってたような気がします。
会長 (日曜日, 01 5月 2022 08:55)
>枦木園 様
コメントありがとうございます。
おっしゃっている意味分かります。
多くの酒造さんがいろいろと試行錯誤されていますが、昔ながらの造りのレギュラー品は安定の美味しさがありますからね。
造り手さん達も分かっていらっしゃるんでしょうけど、新しい動きをしないといけない大人の事情があったりするんでしょうね…。