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初潮(はつしお)Blog#240

麦焼酎:初潮黒の画像 西吉田酒造 常圧蒸留 黒麹 福岡県の麦焼酎
麦焼酎:初潮

焼酎名:初潮(はつしお)

 度数:25度

原材料:はだか麦(国産)・麦麹

  麹:黒麹

 蒸留:常圧

製造元:西吉田酒造株式会社

 

 

◆【焼酎について】◆

「初潮」は福岡県筑後市の焼酎。

明治26年創業以来、焼酎一筋の西吉田酒造が造る麦焼酎。

国産のはだか麦「イチバンボシ」を原料に常圧蒸留で造られている。

焼酎の裏ラベルに説明があるので以下に転載。

 

(裏ラベルの説明を転載)

はだか麦焼酎「初潮」

はだか麦を使用し、昔ながらの常圧蒸留法で仕上げました。

はだか麦の濃厚な味わい五年物の常圧古酒をブレンドし飲み飽きのしない、

いつまでもお楽しみいただける焼酎です。

初潮は明治二十六年創業時の商標をリニューアルしました。

 

このように書かれている。

昔ながらの製法で造られているということに期待が膨らむ。 

ではさっそく開栓。

 

 

 

■香り

麦と米の中間のような独特な芳ばしい香り。

 

■生

程よい芳ばしさと甘みのある味。

時間差でじんわりと旨みが広がる。

 

ロック

まろやかでキリッと引き締まった甘みのある味。

後味に少し苦味が出るが良いアクセントになっている。

 

水割り

優しい甘みと程よく芳ばしい味。

非常に飲みやすく飲み飽きない。

 

お湯割り

芳ばしさと独特で個性的な風味が引き立った味。

開栓時に感じたローストした麦と米の中間のような個性的な味。

 

 

◆【感想】◆

甘く芳ばしい味わい深みのある麦焼酎だった。

しっかりとした濃厚な味だがまろやかで飲みやすく美味しい。

ワシとしてはロックとお湯割りが特に美味しかった。

ロックは甘みの後に来るビターな味が良いアクセントになっている。

お湯割りは麦焼酎らしからぬ独特の風味を感じさせてくれた。

どこか常圧蒸留の米焼酎に通じるものを感じた。

この個性溢れる焼酎は記憶に残ることだろう。

改めて焼酎の奥深さを感じさせてくれる焼酎だったな。 

それにしても、この焼酎名の由来は何だろう?

西吉田酒造の社長さんの趣味かな?

ワシはこの焼酎を買う際に大きな苦難があった。

その時の話を盛りに盛って捏造を加えた物語形式でお伝えしよう。

 

 

 

─【ワシと初潮】─

 

ワシはある情報をもとに焼酎を買いに酒屋へ向かっていた。

事前に得た焼酎に関する情報は焼酎名のみ。

それも、にわかには信じがたいような焼酎名。

本当にそんな焼酎が存在するのだろうか?

半信半疑のまま目的地の酒屋へ向かっていた。

ワシは、その焼酎名から「女性的」な印象を受けていた。

だが、その「女性的」ということがワシの足取りを重くしていた。

なぜなら、ワシはウブで真面目なことだけが取り柄のピュア人間だからだ。

恥ずかしながら、女性に対する免疫を全く持ち合わせていない。

そんなワシにとっては今回の買い物はハードルが非常に高い。

だが、美味しい焼酎を飲んでみたいという気持ちを抑えることはできない。

そうこうしているうちに酒屋に到着。

いざ酒屋に到着したものの、足がすくんでなかなか入店できないでいた。

そんな弱腰で情けない自分に喝を入れるため両手で頬を強く叩き、意を決して入店した。

ワシは他の商品には目もくれず、お目当ての焼酎が陳列されているであろう棚へと真っ直ぐに向かった。

しばらく棚を見渡すと、その焼酎らしきものが視界に入った。

確認のため焼酎名をまじまじと見たワシは愕然とした。

ラベルには目のやり場に困るほどの刺激的な文字が平然と書かれていたのだ。

 

「初潮」

 

とてもじゃないが直視することができない…。

まさか、こんな名前の焼酎が本当に存在するなんて…。

「初潮」の隣に読み仮名が書いてあるようだが、老眼のワシには読めない。

だが、「初潮」という漢字から察するにそういうことだろう…。

ワシの顔は一瞬で紅潮し、股間は硬直してしまった。

このままでは購入することさえもままならない…。

そう思い、呼吸を整えて何とか自分を落ち着かせた。

そして、ワシはラベル面をそっと手で覆い隠し視界に入らないようにした。

これ以上余計な刺激を受けてはいけないと思い、一目散にレジに向かった。

しかし、こんな時に限ってレジ対応は綺麗なお姉さんだった。

レジのお姉さんからはシャンプーのいい匂いがふわりと漂い、ワシを刺激してくる。

ウブなワシの顔は再び紅潮し、股間も再び硬直させてしまった。

もはや、どんな事に対しても敏感に反応してしまうようになっていた。

このままではマズイ…。

早く何とかしてこの場を立ち去らなければ…。

そう思ったワシは目を瞑り、耳を塞ぎ、息を止め「無」になることでやり過ごすことにした。

あらゆる感覚を断ち切ったワシは、なんとか会計を済ますことができた。

だが、ホッとしたのも束の間。

焼酎ラベルにふと目をやると、さっきまでは気が付かなかった文字が目に飛び込んで来た。

焼酎ラベルには平仮名でこう書かれていた。

 

はだか

 

しかも目立つように赤い文字で書かれている。

だが、ワシには恥じらいを感じて赤くなっているようにも見えた。

 

破廉恥極まりない…。

こんなことが許されていいのか…?

戸惑うワシに追い討ちをかけるようにレジのお姉さんが声をかけてくる。

 

お姉さん「お客様、袋はどうされますかぁ?」

 

ワシ「ふ、袋ぉーっ///…!?」

 

お姉さんから発せられた言葉にワシは度を失った。

 

「まさか…、そんなサービスがあるはずない…。ここは酒屋だぞ…。」

 

もう一度呼吸を整えて我に返った。

そして、ワシは蚊の鳴くような声でこう答えた。

 

「ふ、袋お願いします…。」

 

きっとワシが想像するような大人のサービスなんてあるはずがない…。

そう思ったが、心の中では『袋は優しく撫でるように刺激してください…。』と密かに願った。

ウブなワシだが妄想することだけは人一倍多い。

そして時折、その妄想の世界に飛び立ってしまうことがある。今だってそうだ。

ハッと我に返り、そんな妄想ばかりしてしまう自分に情けなさを感じた。

たかが焼酎を買うだけのことだというのに…。

だが、何て刺激的な買い物なんだろう…。

お姉さんとのやり取りもうまく噛み合わず、ウブ過ぎるワシの頭はさらに混乱していった。

頭の中はピンク色に染まり、ボーッとしてフワフワした感覚に包まれた。

正気を失ったワシは渡されたレジ袋を手に、ただ呆然と立ち尽くしていた。

レジには会計を済ませた焼酎の瓶が寂しそうにポツンと置かれている。

レジ袋を手にボーッと突っ立っているだけのワシに、痺れを切らしたお姉さんが声をかけてくる。

 

お姉さん「あの…お客様…?ご自分でいれていただけますか?」

 

ワシ「…えっ…?…いれる?…何を?」

 

お姉さん「もぉヤダ~、お客様のをですよ😄」

 

ワシ「ワ、ワシのをいれる///?」

 

お姉さん「はい😊」

 

ワシ「えっ…!?」

 

ワシ「そ、そういう店なんですか…?」

 

お姉さん「はい、そうですけど😃?」

 

ワシ「なっ…///」

 

ワシ「ほ、本当に…いれていいんですか…?」

 

お姉さん「はい😉いれてください✨」

 

ワシ「ファーーッ///!!」

 

お姉さん「あの…お、お客様…😓?」

 

ワシ「ハァハァッ///」

 

お姉さん「早くいれていただけませんか…😥」

 

ワシ「くあぁ~っ///」

 

ワシ「ハァハァハァッ///」

 

お姉さん「あー、もうっ❗ 早くいれてください❗」

 

ワシ「ハァハァハァッ///、アァ~ッ///」

 

お姉さん「早くいれてっ❗❗」

 

ワシ「ブーーーッ(鼻血)!!

 

 

バタンッ…。

 

…。

 

 

ウブ過ぎるワシのピンクゲージは限界を越え、気を失ってしまった。

そして、これまでに経験したことのないような大出血を起こした。

これが「初潮」…?

いやいやいやいやいや、そんなはずない。

帰宅後、眼鏡をかけて改めてラベルをよく見てみた。

そして、重大な事に気が付いた。

なんと、この焼酎は「初潮(はつしお)」と読むようだ。

どうやらワシは何か大きな勘違いをしていた…。

何ともお恥ずかしい話だ。

買い物の際、ワシの姿は店員さんにどう映ったのだろう…。

後で聞いた話だが、店員のお姉さんは気絶したワシを見てこう言ったらしい。

 

キモい…。生理的にムリ。

 

ワシは年の瀬にとんでもなく苦い経験をしてしまった。

ツラい話だが、気持ちを整理して2022年も強く生きていこうと思う。

 

 

─おしまい─

 

 

 

Blog#234でコメント頂いた枦木園様、鉄肝会東京支部様。

「初潮」のご紹介ありがとうございました

大変美味しくドキドキしながら飲ませて頂きました。

 

 

 

さてさて、今年も本当にお世話になりました。

たくさんのコメントやオススメの焼酎をご紹介頂きありがとうございました。

おかげさまで楽しい焼酎ライフを送ることができました。

2022年も何卒よろしくお願いいたします。

それでは皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

 

【オススメの飲み方 】

   生:

 ロック:

 水割り:

お湯割

    

 

【総合評価】星5段階評価

  評価:★★★★☆

 レア度:★★★★☆

  麦度:★★★☆

(※★1点、☆0.5点)

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人:会長)

 

 

コメントをお書きください

コメント: 10
  • #1

    枦木園 (金曜日, 31 12月 2021 21:49)

    予想以上に相変わらず最低な記事でした(笑)
    はだか麦使用の麦焼酎は収率が悪くてコスト的にだめなのでしょうけど美味いですね。
    こちらに影響されて私も久々に青鹿毛を飲んでみましたが香ばしくて大変美味かったです。
    また来年も良き焼酎との出会いを願っております。

  • #2

    会長 (金曜日, 31 12月 2021 22:10)

    > 枦木園 様

    お褒めの言葉ありがとうございますw
    とても美味しい焼酎でした!
    でも、お伝えしたように今回は人生で一番難しい買い物でした。
    いや~、それにしても常圧蒸留の麦焼酎はホント美味しいですね。
    美味すぎて食も進んでしまうのがネックです。
    そうですね!来年も美味しい焼酎と出会いたいです。
    焼酎と出会えるマッチングアプリとかあればいいんですけどねw

  • #3

    鉄肝会東京支部 (土曜日, 01 1月 2022 08:36)

    新年あけましておめでとうございます
    新春早々笑わせて頂きました。

    今年も爆笑記事を期待しています^^

  • #4

    会長 (土曜日, 01 1月 2022 09:04)

    >鉄肝会東京支部 様

    新年明けましておめでとうございます。
    長文になりましたが楽しんで頂けてよかったです!
    今年も肝臓を少しだけ労りながら楽しんでいきたいと思います。
    どうぞよろしくお願いいたします(*^^*)

  • #5

    (土曜日, 01 1月 2022 15:45)

    いつも楽しく見させてもらってます。
    新年早々過激な笑いをありがとうございます。
    序盤から面白くオチまでしっかりしてていいですね。
    会長様はいったいどんな顔しながらブログ書いているのか気になりました(笑)
    今年も楽しいブログ期待しています。

  • #6

    会長 (土曜日, 01 1月 2022 16:21)

    >城 様

    コメントありがとうございます。
    楽しんでいただけて嬉しいです!
    どんな顔でブログ書いているかですか?
    超真顔ですよ。
    ウブで真面目なピュア人間ですから。

  • #7

    キー坊 (日曜日, 02 1月 2022 13:50)

    初コメントです!
    新春の笑いをありがとうございます。
    笑う門には福来るですね。
    子供に何で笑っているのか聞かれましたが答えらず誤魔化しましたf(^_^;

  • #8

    会長 (日曜日, 02 1月 2022 17:11)

    >キー坊 様

    コメントありがとうございます。
    キー坊様に福が来ることをお祈りいたします(^^)
    当ブログはお子様には決して見せないようお願いいたします。
    お酒のブログですので20歳になってからです。

  • #9

    島田だまし (月曜日, 03 1月 2022 01:03)

    明けましておめでとうございます。
    美味しそうな焼酎ですね。
    相変わらずブログも爆笑ものです!
    お酒を飲めるようになったらこちらのブログの高評価を参考に飲んでみたいものです。
    今年もよろしくお願い致します。

  • #10

    会長 (月曜日, 03 1月 2022 13:52)

    >島田だまし 様

    新年明けましておめでとうございます。
    早くお身体良くなって美味しい焼酎飲めるといいですね!
    本年もよろしくお願いいたします。