焼酎名:とらふぐ珍魚(とらふぐちんぎょ)
度数:30度
原材料:安納芋・黄金千貫、米麹(国産米、タイ米産米)
麹:黒麹・白麹
蒸留:常圧
製造元:株式会社酒蔵王手門
◆【 焼酎について】◆
「とらふぐ珍魚」は宮崎県日南市の焼酎。
創業明治28年の120年以上の歴史ある蔵が酒蔵王手門が造る珍しい芋焼酎。
年間生産量10石と生産量が非常に少なく、特約店のみで限定販売されている芋焼酎。
鹿児島県産の安納芋を白麹仕込みで醸した原酒を樫樽で3年以上熟成させた原酒と、宮崎県産の黄金千貫を白麹仕込みで醸した原酒をブレンドされているのが特徴。
また、アルコール度数は30度とやや高めの設定となっている。
焼酎について詳しく知りたかったが、ラベルに焼酎についての詳しい説明などは特にない。
調べたところによると、この焼酎のテーマは「グロうま」だそうだ。
どういうことかと言うと。
・グロテスク=異様な
・うま=美味しい
ということだそうで、異様な美味しさが後を引くとのこと。
なかなか面白い造り方なので期待に胸を弾ませてしまう。
さてさて、開栓して味わってみよう。
芳醇で甘い樫樽由来の洋酒のような香り。
■生■
まるみのある飲み口で甘みと旨味が凝縮された味。
味わいはウイスキーのような洋酒に近く、後味はスパイシーでやや渋みがある。
■ロック■
まろやかで上品な甘みと旨味のある味。
樫樽由来の香りと芋の甘みの余韻が長い。
■水割り■
優しい甘みがあり、後味にやや渋みを残すマイルドな味。
■お湯割り■
辛さが出てアルコールの刺激が少しある。
ワンテンポ遅れて甘みと旨味がじわじわと出てくる。
■ソーダ割り■
濃厚な旨味とサッパリした甘みがある個性的な味。
◆【感想】◆
上品な甘みと旨味の詰まった個性的な味だった。
アルコール度数30度とやや高めの設定ながらも、アルコールの強さはあまり感じなかった。
このまろやかさは3年以上貯蔵されたものによるものだろう。
また、なんといっても樫樽貯蔵に由来する独特の風味がこの焼酎の最大の特徴だろう。
芋焼酎でありながら、ウイスキーなどの洋酒に似た味わいが珍しい。
これまでに樫樽貯蔵の芋焼酎はいくつか飲んだことがあるが、それぞれに個性があって美味しかった。
この焼酎はその樫樽貯蔵タイプの中でもワシは好みの味だな。
正直なところ、購入時に樫樽貯蔵というのは分かっていたので味の予想は出来ていた。
だが、予想を超えた美味しさだったので素直に嬉しい。
ただ、購入価格は約4000円で内容量1500mlなので価格と量という面ではお財布には優しくない。
それでも、この美味しさなら涙を飲んで納得しよう…。
納得しよう…。
それに、この焼酎は生産数が非常に少ない。
焼酎の封に書いてあるように限定「十石」。
一石=180Lなので、その10倍の1800L。
この焼酎の内容量は1500mL。
単純計算すると、年に1200本程度しか生産されていないということになる。
そう考えれば、かなりのレア物だ。
これは味と香り、レア度も含めて「グロうま」認定ですわ。
レアさだけでなく味もしっかり美味しいので、また機会があれば飲みたいな。
その時は、お財布様と真剣に協議することとなるでしょうけど。。
宝くじでも当たれば、ほとんどの悩みが消えるのに…。
この前買ったハロウィンジャンボ宝くじ当たらんかなぁ。
【オススメの飲み方 】
生:○
ロック:◎
水割り:◎
お湯割り:△
ソーダ割り:○
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★☆
レア度:★★★★☆
芋度:★★☆
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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枦木園 (土曜日, 11 12月 2021 20:06)
酒造王手門の焼酎は深海魚シリーズとか、なんか名前とラベルデザインが独特すぎて
味のイメージが湧かないし思い出せないんですよね…。造りは面白いんですが。
蔵のデザインと隣の社長宅を見たらなんとなくわかる気がしました。
個人的には黒アゲハ会の首領もここの社長だからあのラベルデザインなのかなと少し残念に思ってます。
会長 (土曜日, 11 12月 2021 22:49)
>枦木園 様
コメントありがとうございます。
かなり奇をてらったラベルが多いですからね。
たしかにラベルから味のイメージはしにくいので困惑することは多々あります。
さすが枦木園様ですね。
詳し過ぎてビビります。