こばんざめ（こばんざめ）Blog＃202

焼酎名：こばんざめ（こばんざめ）

　度数：25度

原材料：黄金千貫（国産）、米麹（タイ産米）

　　麹：白麹・黒麹

　蒸留：常圧

製造元：指宿酒造株式会社

 

 

◆【焼酎について】◆

「こばんざめ」は鹿児島県指宿市の焼酎。

指宿酒造が送る限定で黒瀬杜氏のひとり「黒瀬和吉」氏が醸す逸品。

会長ほど焼酎に対しての見識がないため、いつも焼酎を買う際はジャケ買いする私（副会長）。
この焼酎も黒地の和紙に金の箔押しっぽいプリントが良い装丁本のようで手に取った次第でどんな焼酎かな？

…と裏ラベルの説明文を見るとこうあった。

 

（裏ラベルの説明を転載）
強いものの影に隠れ、ぬくぬくと生きる人のことを、小判鮫の様にというが、いったいこの生き方のどこが悪い。

厳しい世の中、弱い者はこうしなければ生きて行けないのです。

そんでもって美味い芋焼酎も必要なのです。毎日酒呑んでどこが悪い。

 

このように書かれている。
、、、いきなりエモーショナルな語りを始める「こばんざめ」。
『この生き方のどこが悪い』と食ってかかってきながらも『生きて行けないのです』と弱さを見せるが『毎日酒呑んでどこが悪い』と若干情緒がジェットコースター。
いや！悪くない！あなたは悪くない！

僕だって上司の顔色をうかがい部下の機嫌も取りながら仕事をしている！

こんな常に価値観が変化するような混沌とした現代社会では長いものにまかれるように生きていくのが当たり前なんだ！

毎日酒呑んでも悪くない！

うん。僕だって飲むし。
と謎のシンクロ。

少しの卑屈と原材料表記にあった「米麹:タイ産米」に期待を胸にレジに向かった次第です。

 

■香り■

甘みを感じるスッキリとした香り。

 

■生■

甘みとトロリとしたなめらかな飲み口。

 

■ロック■

生と違い、味に輪郭が出て飲みごたえが出る。

キレがあるのに芋の甘みや味わい深い余韻も楽しめる。

 

■水割り■

甘みが強くなりアルコールのくどさが無くなる。

割り水に負けない芋の風味や苦味も味わえる。

 

■お湯割り■

甘みと香りがふくよかになりコクがある。

また冷めてもトゲが出ず味が馴染みまろやかな味わいが楽しめる。

 

■ソーダ割り■

甘さと炭酸のはじける際の酸味のある香りが特徴的。

キレがあり喉ごしの際にも芋の風味を感じる。

 

 

◆【感想】◆ 

とてもおいしい焼酎でした。

芋の甘みと余韻が強く飲み飽きせずどの飲み方も全般おいしく甲乙つけがたいという焼酎でした（主観）。

やはり、タイ産米の米麹の焼酎はおいしいですね。
実は冒頭の購入したときは感想をつけるのも忘れ空にしたのですが、その後また飲みたくなりもう一度購入しようと酒屋さんへ。

しかし、店内に「こばんざめ」が見当たらず店員さんに購入したい旨を告げると「あー終了しました。製造終了です」。

と前のめりになった心に水をぶっかけられる言葉が。
背中を丸めすごすごと酒屋を退出したのですが「もう一度飲みたかったなー」という想いと「製造終了」＝「レア、希少価値」という厄介な認識もプラスされ余計に飲みたくなる欲求が強くなった。

その後、ネットで「こばんざめ」を探し見事在庫をゲット！

ということで今回無事「こばんざめ」を味わうことができました。
時は一年ほど前で、この時はまだ未知のウイルス「コロナウイルス」に右往左往していた時期。

マスクや除菌ジェル、衛生用品の買い占めが相次ぎ、果ては小麦粉やホットケーキミックスなども買い占められていました。

某フリマサイト等に定価の数倍の価格で転売されており人の卑しさを垣間見た。

かくいう私もネットで「こばんざめ」を購入する際「1本だとすぐ無くなるからもう1本買っとこー」という必要だから購入するという考えから「・・・（もう買えなくなるな）」「・・・（レアになるし）3本買っちゃえ」と卑しさと浅ましさを全開フルパワーで購入してしまいました。
そんな「こばんざめ」も残り1本。

人の弱さとスズキの仲間なのにサメの名前を冠したコバンザメの気持ちを想いながら飲み終えたいですね（謎）

 

 

 

【オススメの飲み方 】

　　　　生：○

　　ロック：◎

　　水割り：◎

　お湯割り：◎

ソーダ割り：○　 

 

【総合評価】星５段階評価

　　評価：★★★★

　レア度：★★★★★

　　芋度：★★★☆

（※★１点、☆0.5点）

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人：副会長)