焼酎名:安田(やすだ)
度数:26度
原材料:さつまいも(鹿児島県産 蔓無源氏)・いも麹(鹿児島県産 蔓無源氏)
麹:黒麹
蒸留:常圧
製造元:国分酒造株式会社
◆【焼酎について】◆
「安田」は鹿児島県霧島市の焼酎。
百年昔の芋「蔓無源氏」で仕込まれた芋100%の焼酎。
仕込みは、平成29年に厚生労働省より「現代の名工(卓越した技能者表彰)」を受賞した杜氏・安田宣久氏によるもの。
裏ラベルに焼酎について説明があるので、以下に転載。
(裏ラベルの説明を転載)
平成十五年七月、十本の苗から「蔓無源氏」の芋の復活劇が始まりました。
復活させたのは、農家の谷山秀時さん。
霧島市福山町佳例川(かれがぁ)。
水と土が息づくこの地が舞台です。
この芋を使った焼酎造りを手掛けるのは、杜氏・安田宣久。
平成四年に国分酒造の杜氏となり、平成九年には、業界初の芋100%の焼酎「いも麹芋」を仕込み、安田独自の手法で、芋100%の焼酎を造り上げてゆきました。
「蔓無源氏」の芋で仕込んだ芋100%の焼酎。
原料・仕込み方法ともに、他にはない唯一無二の芋焼酎です。
このように書かれている。
明らかに一般的な芋焼酎とは違うのが分かる。
さぁ、どんな味か楽しみだな。
■香り■
華やかでライチのような甘く芳醇な香り。
■生■
フルーティでほのかな甘みと酸味のある、濃厚かつドライな味。
■ロック■
フルーティでやや甘酸っぱい爽やかな味。
■水割り■
まろやかで優しい甘みのあるクリアな味。
■お湯割り■
フルーティな香りふわりと立ち昇り、ほんのりと甘い味。
好みの分かれそうな味。
■ソーダ割り■
華やかで爽快な味。
ライチに似た香りと弾けるようなトロピカルな感じがとても良い。
◆【感想】◆
アロマティックでフルーティーな焼酎だった。
口に含んだ時はほのかに甘く、すぐさまキレの良いドライな辛口に変わる。
明らかに一般的な芋焼酎とは一線を画する香りと味。
フルーティなのでクセはあまり無いように感じる。
しかし、その一方で「一般的な芋焼酎」を飲む感覚で口にすると物凄く違和感のある味だと思う。
それほど、「一般的な芋焼酎」とは別系統の味。
もしかすると、ある意味で飲み手を選ぶタイプの味かもしれない。
芋焼酎に華やかさや爽快さを求めている人にとっては、ハマる味ではないかな。
この味は男性だけでなく、女性にも好まれそうな印象だ。
最近は、この焼酎のように「果実に似た香り」を謳い文句にした焼酎が増えてきた。
そんなフルーティー系統の芋焼酎の中でも「安田」は香りが突出して良いと思う。
こういうフルーティかつアロマティックな感じのが流行っているのだろうか?
兎にも角にも「現代の名工」安田宣久杜氏は凄い人だなと改めて思う。
なんだか芋焼酎もどんどん進化してきているなぁ。
こういう味や香りの革命は、お酒を飲み始めたばかりの若い世代にも大きな影響を与えそうな気がする。
これからの時代は、どんな味の焼酎が主流になってくるのだろうか。
オジさんはひっそりと見守っておこうかね。
【オススメの飲み方 】
生:○
ロック:○
水割り:◎
お湯割り:△
ソーダ割り:◎
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★
レア度:★★★★
芋度:★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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