焼酎名:古八幡(いにしえはちまん)
度数:37度
原材料:黄金千貫・米麹(タイ米)
麹:黒麹
製造元:高良酒造有限会社
◆【 焼酎について】◆
「古八幡ろかせず」は鹿児島県南九州市の焼酎。
明治40年(1907年)創業の家族経営の小さな蔵が造るこだわり焼酎。
一時仕込みも二次仕込みも全て甕仕込み。
また、この焼酎の米麹には「タイ米」を使用した焼酎。
この蔵の銘柄「八幡」や「田倉」などの代表銘柄は白麹仕込みだが、「古八幡」は黒麹仕込み。
この焼酎についての説明が裏ラベルに少しあるので、以下に転載。
(裏ラベルの説明を転載)
高良酒造の本格焼酎 八幡・田倉・古八幡は、いづれも、
自然の恵みと先人の知恵を受け継ぎ、
六十個のかめでひとつひとつ丹念に造った限定品です。
とりわけ古八幡は、長期貯蔵した原酒の逸品です。
高良酒造有限会社
杜氏 高良 武信
このように書かれている。
造りについての詳細は記載がないが、黒麹仕込みの長期貯蔵品。
今回開栓するもの封緘ラベルに、「二〇〇八年醸」との記載がある。
また、表ラベルには「2017.7.10」との瓶詰された日付が書いてある。
2008年醸造の2017年瓶詰出荷ならば、かなり長い間熟成させている。
さぁさぁ、ワシとしても大切に眠らせていた特別な逸品を今宵開栓しましょうかね。
■香り■
濃縮された厚みのある芋の熟成した香りがする。
■生■
濃厚で甘みと香ばしさのある味。
熟成した独特の風味があり、後味はキレのある辛口。
■ロック■
まろやかで甘みと香ばしさの際立つ奥行きのある味。
熟成したコクのある風味が広がりキレがある。
■水割り■
スッキリした味に変化するが、ボディがしっかりしてるので風味が崩れない。
程よい甘さと香ばしさがあり飲みやすい。
■お湯割り■
甘みがやや抑えられているが、芋の香りや風味が引き出される。
熟成した香りと黒麹の風味が良く現れている。
◆【 感想 】◆
さすが長期貯蔵酒だけあってまろやかで深みのある味だった。
何とも言えない熟成した香りと香ばしさが美味しい。
しかし、同蔵の「八幡」や「田倉」などの白麹仕込みの焼酎とは全く別物の味。
どこか共通するような風味は感じるものの、黒麹仕込みの風味がしっかりと現れていた。
どの飲み方でも美味しいのだが、特にロックが美味しい。
同じ蔵の「八幡」はお湯割りが非常に美味しいが、この「古八幡」はロックが美味しい。
人によって好みはあるだろうが、ワシはそう感じる。
それにしても「古八幡」は、高良酒造の特約店でも、お目にかかることの少ない逸品。
出荷数が少ないので、当然と言えば当然だが…。
見つけた時は、結構嬉しいものだ
価格は税込みで3500円くらいするので、財布へのダメージは大きい。
自分へのご褒美か贈り物には有りかな。
しかし、焼酎好きではない人への贈り物には勿体ないと思う。
アルコール度数も高いので、「珍しい焼酎だな。」くらいで終わってしまうかもしれない。
そうなると、とても勿体ないと思うのだよ。
たまにリサイクルショップのお酒コーナーでレア銘柄が売られていることがある。
どんな事情で売られたのか分からないが、頂き物で飲まなかったものが大半だと思う。
ワシは時々、人に贈り物をする時があるが、贈った物は相手にどう思われているのだろうか。
相手の好みをちゃんと調べたうえで贈り物してるつもりだが、何か不安になるなぁ…。
まぁいいか。
【オススメの飲み方 】
生:〇
ロック:◎
水割り:◎
お湯割り:〇
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★★
レア度:★★★★★
芋度:★★★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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