焼酎名:伊佐錦(いさにしき)
度数:25度
原材料:黄金千貫・米麹(国産米)
麹:白麹
蒸留:常圧
製造元:大口酒造株式会社
◆【 焼酎について 】◆
「伊佐錦」は鹿児島県伊佐市の焼酎。
自然豊かで伊佐米の産地として知られる伊佐地方で造られている。
鹿児島県産の黄金千貫を原料に白麹で仕込まれた大口酒造のレギュラー焼酎。
大口酒造がある伊佐市は焼酎の聖地としても知られる。
その理由や焼酎についての説明が「一升瓶のラベル」にあるので以下に転載。
※五合瓶のラベルに記載はない。
(焼酎ラベルと裏ラベルの説明を転載)
ラベルの『伊佐錦』の文字は、「ぼくのふる里の焼酎」と言って伊佐の焼酎をこよなく愛した
歴史小説家・海音寺潮五郎氏の筆によるものです。
歴史といえば、「座主がケチで焼酎もごちそうしてくれない」と不満を記した柱貫の一部がのこっています。
これは、永禄二年(一五五九)に伊佐市にある郡山八幡神社の修理を請け負った宮大工が書いたもので、
ここに登場する『焼酎』の二文字こそ、記録としては日本最古のもの。
時は戦国の世ですが、この地では焼酎が飲まれていたのです。
大口酒造の誕生には、それから四百年以上たった一九七〇年。
焼酎の歴史からするとわずかな歩みですが、先人から受け継いだ技を磨き、
より多くの方に愛される味を求めてまいります。
白麹ならではのすっきりした旨さ。
緑深い大口の自然が育んだ良質の水で、
厳選された原料をていねいに仕込んだ大口酒造の原点ともいえる焼酎です。
さわやかな口あたりと、すっきりした白麹ならではの味です。
お湯割り・水割り・ロックなど、お好みにあわせてお楽しみください。
このように書かれている。
今宵は大口酒造のレギュラー酒を楽しみましょうかね。
■香り■
主張しすぎない素直で心地よい芋の香り。
■生■
さらりとした口当たりで、ほのかな甘みのあるスッキリした味。
芋の風味はやや弱い。
■ロック■
口に含んでからジワジワと時間差で芋の風味が広がる。
後味はスッキリとした芋らしい甘みを余韻として残して消えていく。
■水割り■
爽やかな口当たりで、ほのかな甘みがある。
芋の風味が弱まりクセのない優しい味。
■お湯割り■
まろやかで白麹らしい優しいコクとスッキリした甘みのある味。
芋の風味を一番感じるが、強すぎず弱すぎず万人ウケする味。
◆【 感想】◆
さすが大手酒造さんのレギュラー焼酎。
飲み飽きしないスタンダードで定番となる味だった。
芋の風味自体は少し控えめだが、そこが万人ウケし飲み飽きしないのだろう。
本当に特別目立った味ではないのだが、いつの間にか飲み過ぎているようなタイプ。
たまにはこういうタイプを飲むと何故かほっこりしてしまう。
きっと、ワシのような庶民の酒飲みには安心して飲める味なんだろうな。
価格も安く、どこでも入手可能なのも評価ポイントの1つ。
スタンダードな定番タイプの芋焼酎としては、初心者にも安心してオススメできる1本。
ちなみに、この焼酎のラベルの説明にもあるように、伊佐市は「焼酎」の文字が確認されている最古の地。
数年前、実際に郡山八幡神社に行ってみたが、「最古の落書き」の写真が資料として展示してあった。
その他は特筆する点のないような、物静かな佇まいの神社だった。
それこそ、地元の方を除けば、「焼酎マニア」しか訪問しないだろうとさえ思うような神社。
我々、「鉄肝会」も焼酎蔵の見学を兼ねてでなければ、行かなかった可能性さえあるような所。
しかし、折角、歴史的な記録(落書き)が確認された神社なのに勿体ないと思う。
できれば、伊佐市と地元の焼酎蔵がもっと手を組んで、観光客にPRしたらいいのではないかと個人的に思う。
「郡山八幡神社」の以外では、東洋のナイアガラと言われる「曽木の滝」など見所は他にもある。
「曽木の滝」の駐車場付近のお土産屋では、地元の焼酎を含む鹿児島県の焼酎をたくさん試飲出来たりもする。
……などと、勝手に伊佐市を宣伝してみる。
さらに、郡山八幡神社の近くのラーメン屋さんの「味噌ラーメン」も美味しいよ。
……と個人経営店までも勝手に宣伝してみる。
なぜなら、ワシらが観光した際に焼酎蔵や地元の皆様に非常に親切にして戴いたからだ。
また、機会があれば是非とも伊佐市に行きたいと思う。
【オススメの飲み方 】
生:〇
ロック:◎
水割り:〇
お湯割り:◎
【総合評価】星5段階評価
評価:★★☆
レア度:★
芋度:★★☆
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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