焼酎名:大隅(おおすみ)
度数:25度
原材料:黄金千貫(大隅産)・米麹(国産米)
麹:黒麹
蒸留:常圧
製造元:大隅酒造株式会社
(サントリースピリッツ株式会社)
◆【焼酎について】◆
「大隅」は鹿児島県曽於市の焼酎。
大隅酒造は2005年(平成17年)に創業し、2014年からサントリースピリッツ(株)の100%子会社として、主に焼酎乙類を製造している。
この焼酎は2019年2月に料飲店限定商品として販売されている。
蒸留には特にこだわっているようで、「香り厳選蒸留」と名付けた独自の蒸留方法で造られている。
蒸留後半の雑味や苦味をカットして、香りの良い蒸留前半の部分だけを用いて造られている新しいタイプ。
サントリーならではのウイスキー造りで培った知見と技術が活かされている。
ラベルには特に説明などの記載がないので、とにかく飲んでみよう。
■香り■
ふっくらした甘い芋の香り。
■生■
甘みがあり、芋のしっかりした風味とキレのある味。
■ロック■
口当たりが良く、雑味の無いスッキリした甘みとキレのある味。
■水割り■
柔らかな飲み口でほのかな甘さのある味。
飲み飽きしないような適度な芋の風味。
■お湯割り■
少し酸味のあるような甘辛な味。
立ち昇る芋の香りがとても良い。
◆【感想】◆
蒸留にこだわっているだけあって、スッキリとした香りの良い焼酎だった。
料理の邪魔をせず、芋クサ過ぎないところが今どきな感じ。
たしかに料飲店限定で出荷されているのも頷ける。
知名度が上がれば一般向けに出荷する計画もあるらしいので、いつの日か酒屋に並ぶかもしれない。
特別目立った味とかではないのだが、大衆ウケしそうではある。
しかし、居酒屋等には古参の有名焼酎がボトルキープで多数あるので、まずは選んで飲んで貰うことからだろう。
ワシがこの焼酎を初めて飲んだのは東京の飲食店。
店のメニュー表とは別に「大隅」だけのラミネート加工されたメニュー表が作られ宣伝されていた。
うまくマーケティングされおり、注文している人も多かった。
この辺りは、さすがサントリー系列の会社だ。
ボトルも良く見れば、サントリーらしいというか国産ウイスキーのようなデザインのラベルになっている。
洋酒の瓶に貼ってあれば焼酎のラベルとは思わないだろう。
ちなみにこの「大隅」という文字は、サントリー「響」のロゴを書いたことでも知られる、書家・荻野丹雪氏によるものだそうだ。
何かとお金を掛けて造られており、新たな焼酎ブームを意図的に起こそうとしているような気配を感じる商品だ。
もし新たな焼酎ブームが起こった場合は、きっと割り方とかも斬新で現代風な感じで売り出してきそうな気がする。
若者の酒離れと言われている時代なので、オシャレで飲みやすい感じなら流行るかもしれない。
今なお、人気のハイボールは、ここまで流行り定着するとは思わなかった。
きっと、これも企業戦略の賜物だろう。
こんな感じで新たな焼酎による再ブームを巻き起こしたいのだろうとワシは思っている。
果たしてどうなることであろうか?(界王様風)
【オススメの飲み方 】
生:〇
ロック:〇
水割り:◎
お湯割り:〇
【総合評価】星5段階評価
評価:★★
レア度:★★☆
芋度:★★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
コメントをお書きください