焼酎名:つくし白(つくししろ)
度数:25度
原材料:麦・麦麹
麹:黒麹
蒸留:減圧
製造元:西吉田酒造株式会社
◆【焼酎について】◆
「つくし白」は福岡県筑後市の焼酎。
明治26年創業以来、焼酎一筋の西吉田酒造が造る麦焼酎。
福岡県南部の筑後地方には「筑後平野」と呼ばれる広大な平野があり農業が盛んな地域。
教科書に載るほどの一級河川「筑後川」と「矢部川」の2つがある。
この大地と水に恵まれた地域で作られた原料の麦を使って造られている焼酎だ。
焼酎の裏ラベルに説明があるので以下に転載。
(裏ラベルの説明を転載)
黒麹仕込つくし[白ラベル]
古代九州を表す筑紫国にちなんだ名を持つ本格焼酎です。
粒ぞろいの大麦を、黒麹で仕込みました。
減圧蒸留法で麦の柔らかな香りを最大に引き出したひと品。
五年以上寝かせた原酒を使用して、まろやかで豊かな口当たりに仕上げました。
フルーティでさっぱりとした爽やかな味わいです。
このように書かれている。
「つくし黒ラベル」との違いはどれ程か比べてみましょうかね。
■香り■
柔らかで優しい麦の香りがする。
■生■
まろやかな口当たりで、麦の甘みと旨みのある味。
後味に少しアクセントとなるドライな辛さを感じる。
■ロック■
口当たりがよく締りのある甘みを感じる。
後半は麦の風味が広がり、少しだけ辛さのある爽やかな味。
■水割り■
スッキリと優しい甘みのある味。
後味にクセがなく非常に飲みやすい。
■お湯割り■
麦の柔らかな風味と甘みの引き立った味。
香りはとても控えめ。
◆【感想】◆
まろやかで上品な麦の甘さを感じる焼酎だった。
後味にあるちょっとした辛さが何とも言えない良いアクセントになっていた。
「つくし黒」と「つくし白」を比較してみたが、常圧蒸留と減圧蒸留では全く異なるのが良く分かる。
共通して感じたのは、まろやかさ。
これは五年以上寝かせた古酒をブレンドしたことによるものだろう。
「つくし黒」ほど個性的な風味ではないものの、麦の上品な甘さの中に旨みを感じるような味が印象的。
上品な「白」と野性的な「黒」といったような味の違いかな。
麹の違いで「白」と「黒」を区別しているのではなく減圧蒸留と常圧蒸留で区別しているのもある意味では特徴。
これも西吉田酒造さんのこだわりだろうな。
それにしても、この「つくし」という焼酎名は古代の北部九州地方な呼び名に由来するそうだ。
ワシの住む福岡県では、今でも地名やお菓子などで筑紫(ちくし)(つくし)などが使われている。
北部九州地方は、いつの頃から筑紫国(つくしのくに)と呼ばれていたのだろうか?
少なくとも奈良時代にはそう呼ばれていただろう。
学生時代に社会科で習ったような気がする。
「筑紫国(つくしのくに)」で記憶に残っているのは、漫画家・手塚治虫先生の作品「火の鳥」。
数ある火の鳥シリーズ中でも奈良時代を舞台としたのが「鳳凰編」。
仏師・茜丸が火の鳥の手掛かりを探しに、向かっていたのが「筑紫国(つくしのくに)」だった。
幼少期に見た「火の鳥・鳳凰編」の映画はとてもインパクトがあり、忘れられない作品。
ファミコンの「火の鳥鳳凰編・我王の冒険」も死ぬほどプレイした。
原作とは全く違うゲーム展開は別にして、なかなか面白いゲームだったと思う。
…おっと!!
火の鳥が好き過ぎて話が豪快に逸れてしまったので戻そう。
「筑紫(つくし)」と言えばだが、福岡には「如水庵」という和菓子メーカーがある。
その会社が作る和菓子に「筑紫(つくし)もち」という銘菓がある。
これはワシのふるさと・古賀市の工場で作られている。
古賀市には大きな食品加工団地があり、全国トップレベルの大企業からローカルな企業まで多数ある。
工場直売で格安で買える会社があったり、毎年5月に「食の祭典」というイベントをしている。
名物の少ない古賀市だが、食品工場関連は誇れるものがある。
お時間がある方は、ぜひ古賀市に立ち寄ってみてください。
夕日が綺麗な海もありますよ。
人が少ないの穴場的な海なので、運が良ければ独り占めできるかも!?
【オススメの飲み方 】
生:〇
ロック:◎
水割り:◎
お湯割り:〇
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★
レア度:★★★☆
麦度:★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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健一郎 (水曜日, 25 3月 2020 07:37)
僕の地元の焼酎ですね。なんか嬉しい。
ちなみに僕は白のほうが好きです。
会長 (土曜日, 28 3月 2020 08:08)
>健一郎 様
コメントありがとうございます。
筑後の方ですか!
こちらのほうこそ嬉しいです。
ちなみにワシは黒と白は互角で気分によります。