焼酎名:S.S.S(すりーえす)
度数:12度
原材料:甘藷(ダイチノユメ・黄金千貫)・米麹(国産米)
麹:黒麹
蒸留:常圧
製造元:有限会社渡邊酒造場
◆【焼酎について】◆
「S.S.S」は宮崎県宮崎市の焼酎。
渡邊酒造場は大正3年に創業の100年以上の歴史のある家族経営の蔵。
小規模の蔵ながら、旨い焼酎を作っている。
「萬年」などで知られるこの蔵が新しいスタイルの焼酎を造っている。
コンセプトは「食に寄り添う至高の食中酒」。
アルコール度数は「12度」とかなり低め。
焼酎の裏ラベルにも、少し説明が書いてあるので転載してみよう。
(裏ラベルの説明を転載)
いつの日も食に寄り添う至高の食中酒を目指して
食欲を掻き立てるスパイシーな香り、口に広がる心地よい甘み、そしてやわらかく爽やかな後味。
3つの「S」がこのお酒のテーマです。
開栓後は冷蔵庫で保存し、できるだけ早くお飲みください。
このように書いてある。
一般的な芋焼酎とは違う感覚で飲んで貰いたいというのが分かる。
そして、控えめな文字で「開栓後は冷蔵庫で~」というのも珍しい。
低アルコールなので傷みやすいのだろうか。
まぁ、つべこべ言わずに飲んでみよう。
■香り■
香ばしくスパイシーな芋の香り。
常圧蒸留の麦焼酎にも似た香り。
■生■
まろやかで甘みを感じ、後味は香ばしく少し辛口。(常温)
ほんのり甘く香ばしいが、後味はカーッとくる爽やかな辛さがある。(冷蔵)
■ロック■
やわらかな飲み口だが、予想以上に風味を強く感じる。
ほんのり甘く香ばしい黒麹由来の味。
■燗■
甘酸っぱい香りとピリッと辛口。
思いのほか濃厚で芋の風味のしっかりした味。
これは味の好みが分かれそう。
■水割り■
とてもスッキリした味だが物足りない。
もともとアルコール度数が低いので仕方ないか。
■お湯割り■
ほんのり風味は感じるが薄い。
何とも言えない、もどかしい物足りなさ。
◆【感想】◆
低アルコールなだけに非常に飲みやすい焼酎だった。
飲み方次第では表情の変わるタイプでもある。
表のラベルにもあるようにS.S.S(スリーエス)とは以下の「S」を指している。
Spicy.(辛い)
Sweet.(甘い)
Smooth(なめらか)
確かにこの3つの要素はしっかり感じることが出来た。
この焼酎を購入した際に、お店の方にオススメの飲み方を訪ねたところ、こう答えられた。
店員さん「僕のオススメはワインのように瓶ごと冷やしたストレートです!」だった。
なお、割るという飲み方は「オススメ出来ない」とも言っていた。
彼を信じてワシは帰宅後、半分を常温、残りを瓶ごと冷やして眠りについた。
そして、本日、満を持してテイスティング。
店員さんのオススメの「瓶ごと冷やしたもの」と、オススメ出来ない「割る系」の飲み方も試してみることにした。
なるほど、確かに瓶ごと冷やしたのは美味しい。
お燗すると甘酸っぱさを感じた。
メッチャ日本語だが、Suppai(すっぱい)も加えて欲しいものだ。
蔵が目指したように、この低アルコール度数は食中酒としては良いかと思う。
味は全く異なるが、以前ブログでも紹介した芋焼酎「球」とイメージが重なる。
最近、宮崎県では低アルコールの芋焼酎が流行っているのだろうか?
【オススメの飲み方 】
生:◎(※瓶ごと冷やすと美味しい)
ロック:◎
燗:○
水割り:△
お湯割り:△
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★
レア度:★★★★☆
芋度:★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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