つるし八千代伝(つるしやちよでん)Blog#121

芋焼酎:つるし八千代伝 限定 
芋焼酎:つるし八千代伝

焼酎名:つるし八千代伝(つるしやちよでん)

 度数:25度

原材料:紅はるか(自社栽培)・米麹(国産米)

  麹:黒麹

 蒸留:常圧

製造元:農業法人 八千代伝酒造株式会社

 

 

◆【焼酎について】◆

「つるし八千代伝」は鹿児島県垂水市の焼酎。

年に1回だけ出荷される「Moonシリーズ」の1つ。

この焼酎には2010年3月に品種登録された「紅はるか」という新しい品種が使用されている。

焼酎についての説明が裏ラベルに書かれているので、以下に転載。

 

(裏ラベルの説明を転載)

Yellow Full Moon「つるし八千代伝」つるし芋仕込み

全量自社栽培 紅はるか使用

10月の頃、猿ケ城に満月が昇る。つるし芋作りにちょうど良い気候になる。

朝に焼酎仕込み、昼から自社芋畑で収穫の2本立て。

収穫したての紅はるかを、蔵の軒先につるしていく。

自然豊かな八千代伝の原風景はそこにある。

 

─つるし芋─

紅はるかを生芋のまま、一定の環境条件下で2ヶ月つるすことで、

芋自身の酵素によるデンプン糖化を促進させ、糖蜜の状態にする。

とても甘く、完熟した糖蜜芋がまるで『貴腐』のよう。

 

─表現─

八千代伝シリーズが醸造を表現する太陽なら、Moonシリーズは農業を表現する月。

本作では、初味と後味の味の変化と、甘みとビターさの共演“Dry Sweet”を表現しました。

                               四代目 八木健太郎

 

 

このようにラベルに書いてある。

この蔵の焼酎は造りや表現など斬新さがある。

焼酎名やラベルだけでも面白い。

さて、こだわりの焼酎のお味はどうかな? 

 

 

 

■香り

蜜のような上品で甘い香り。

 

さらりとした口当たりでシャープな甘みのある味。

後味はやや辛くにキレがよい。

 

ロック

締まりのある甘みとやや渋味のある味

後味は非常にスッキリしている。

 

水割り

ふんわりとした優しい甘みとコクがある味。

 

お湯割り

甘みが増して芋のコクが一層感じられる高貴な味。

後味にやや渋みがあるが良いアクセントになっている。


 

 

 ◆【感想】◆

甘みとコクが楽しめる上品な味の焼酎だった。

まるで蜂蜜を白湯に溶かしたような高貴な味わい。

ラベルの説明書きにあるように、たしかに“Dry Sweet”といった感じの味わい。

過去に飲んだMoonシリーズの「Crio」も同様に“Dry Sweet”な味だった。

記憶の中の「Crio」と比較すると「つるし八千代伝」のほうが少し甘みがしっかりしているように思う。

どちらにも共通して言えるのは、とても繊細で上品な味だということ。

ワシとしては水割りとお湯割りが特に美味しかった。

水割りはふんわりとした優しい甘みと芋のコクが楽しめた。

お湯割りは甘みが増して芋のコクが一層感じられる蜜のような味わいが楽しめた。

一般的な芋焼酎とは明らかに違う上品な味わいに感じた。

この焼酎は実際に八千代伝酒造に見学に行った際に購入したので、尚更そう思う。

見学時は畑まで案内して頂いたが、芋作りから焼酎の仕込みに至るまでの熱量が半端じゃなかった。

農業まで含めると労働時間はかなりのものだろうと思われる。

きっと、そんな八千代伝酒造さんの方々の情熱が味に現れているのだろう。

とてもエレガントで美味しゅうございました。


それにしても芋を吊るして完熟させたものを使用して造る焼酎なんて他にあるのだろうか?

何とも自由で大胆な発想だと思う。

どうやって、この斬新な造り方の着想を得たのだろうか…。

「吊るす」「完熟」「蜜」。

このワードから考えると八千代伝酒造さんにSM系のマニアがいるのかもしれないな。

もしかしたら、ワシと気が合うかもしれませんね。


 

 

 

【オススメの飲み方 】

   生: 

 ロック:

 水割り:

お湯割り:    

 

【総合評価】星5段階評価

  評価:★★★★

 レア度:★★★★

  芋度:★★★

(※★1点、☆0.5点)

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人:会長)