焼酎名:吟香鳥飼(ぎんかとりかい)
度数:25度
原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)
麹:黄麹
蒸留:減圧
製造元:株式会社鳥飼酒造
◆【 焼酎について 】◆
「吟香鳥飼」は熊本県人吉市の焼酎。
米焼酎の産地、人吉市で造られる個性的な米焼酎。
ラベルに説明はないが、箱の中に説明書的なものが入っていたので以下に転載。
(箱に中の説明書転載)
木々におおわれた門は 4Kmの渓流を抱えた 150haの森への入り口だ
冬は酒づくり、夏は山と川の手入れ 僅か5人で営む小さな蒸留所は 谷の風と 沢の音に包まれている
青く湛えられた渓流 飲めるほどに清らかだ 私達はこの水に誘われてやって来た
【飲み方】吟香鳥飼は冷たくして飲むお酒
ロック、水割りなどで「割り負け」しないと評価されている
「吟香鳥飼」の香りは、吟醸麹と酵母、50日に及ぶ 長期低温発酵から生まれる
このように書かれている。
説明書の写真を見るかぎり、とても自然豊かで綺麗な環境で造られていることが分かる。
また、飲み方についても蔵からのオススメが書いてある。
きっとこの飲み方が美味しいのだろう。
そう信じて、飲んでみよう。
■香り■
華やかでトロピカルフルーツと酒粕を混ぜたような香りがする。
■生■
フルーティで優しい甘さの後にピリッとキレのある辛さのある味。
■ロック■
フルーティな味と香りに加えて、酒粕のような味が加わった。
独特な吟醸香が増して、焼酎と日本酒の合いの子を飲んでいるような感覚。
氷が溶けていくごとに少し甘くなる。
■水割り■
スッキリとした甘さとほのかに感じるトロピカルな味。
まろやかな味で飲みやすい。
■お湯割り■
個性的な香りは悪くないが、酒粕のような味を強く感じる。
◆【 感想 】◆
独特の吟醸香を存分に楽しめる美味しい焼酎だった。
たしかに蔵がオススメする飲み方は美味しく、ホントに「割り負け」しない。
味わいとしては、一般的な米焼酎とは一線を画し、ある意味クセの強い味。
はじめは、清酒蔵が造るような酒粕を加熱、蒸留した酒粕焼酎(粕取り焼酎)かと思ったが、どうも違う。
それよりも上品な感じがする。
でも、どこか酒粕焼酎と共通するような味ではある…。
おそらく吟醸麹と酵母、50日に及ぶ 長期低温発酵によって生まれた味というものなのだろう。
説明書通り冷やして飲むのが美味しくて、瓶ごと冷やしてそのまま飲むのも美味しかった。
飲みやすいので、うっかり飲みすぎ注意な焼酎だ。
それに加えて、食が進む味でもあるので食べ過ぎ注意にもなってしまう危険な焼酎。
ちなみに、この焼酎は一般的な米焼酎気分で飲んでしまうと少し困惑する味であるのは念を押しときたい。
そのため、焼酎についての事前情報を持って購入したほうが良いかもしれない。
値段も少しだけ高めなので、個性的な米焼酎を求めてる時に購入するのがいいだろう。
とにかく、この焼酎は「米焼酎」の域を越えた「別ジャンルの焼酎」としてオススメしたい。
この香りは嗅がんと分からん。
最後に、この吟醸香を最大限に楽しむためにワシが考案したオリジナルの方法を紹介しよう。
①まずビニール袋に「吟香鳥飼」を入れる。
②片手でビニール袋を持ち、口に密着させる。
③もう一方の手で焼酎が入った部分を上下させてスーハースーハーする。
④そして、香りに酔いしれ気持ちよくなる。
独特な楽しみ方だが、トロピカルな吟醸香を最高に楽しめる方法だと思う。
この楽しみ方は他の人に教えると勿体ないので、人のいない「深夜の公園」や「橋の下」などでコッソリと試して欲しい。
20歳以上であれば、誰かに見られて制服の人が駆けつけたとしても、ちょっとした質問を受ける程度で済むと思う。
是非お試しあれ。
あくまで自己責任で。
【オススメの飲み方 】
生:◎
ロック:◎
水割り:◎
お湯割り:△
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★★
レア度:★★★★
米度:★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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フリーザ (金曜日, 17 1月 2020 15:00)
初コメです。
時々のぞきに来て参考にしています。
会長さんのレビューじわじわくるの多いですね。
真面目そうに見せかけめっちゃふざけてる感じの文章好きです。
会長 (金曜日, 17 1月 2020 17:19)
>フリーザ 様
コメントありがとうございます。
まさか宇宙の帝王フリーザ様からお褒めの言葉を戴けるとは恐縮です。
よろしければ私が喜びのダンスを踊りましょうか?