焼酎名:霧の封印(きりのふういん)
度数:25度
原材料:米(日本産米)、米こうじ(日本産米)
麹:白麹
蒸留:減圧
製造元:繊月酒造株式会社
◆【焼酎について】◆
「球霧の封印」は熊本県人吉市の焼酎。
繊月酒造さんは球磨焼酎の郷、人吉城を望む好立地にある酒蔵。
「繊月」や「峰の露」など多くの米焼酎を造っている。
その蔵が造る、こだわり焼酎の一つがこの「球霧の封印」。
こだわりについて裏ラベルにあるので以下に転載。
(裏ラベルの説明を転載)
「霧の封印」は、自家培養の糀・酵母を使い100余年重ね続けてきた秘伝の技で造りあげ、うまさを封印した本格焼酎です。
「霧の封印」は、30年以上封印してきた大古酒をブレンドし、味わいを深めました。
「霧の封印」は、厳選された竹炭で磨きあげることで、洗練された味わいとまろやかさを実現した本格焼酎です。
原料から製法までこだわりが、こめられた本格米焼酎です。
このように書かれている。
30年以上の古酒がブレンドされているというだけでも貴重な焼酎だ。
さてさて、いつもより少し気合入れて飲みましょうかね。
■香り■
日本酒のように爽やかでフルーティな香り。
■生■
非常にまろやかでクセのない味。
米のほのかな風味がゆっくりと口の中に広がる。
■ロック■
まろやかだが締まった味の米の旨味がある。
驚くほど飲みやすい。
■水割り■
ほんのり米の風味を感じ余韻が長い。
割り方にもよるがとても水に近いような飲み口。
■お湯割り■
まろやかでほのかな甘みとやや渋い後味。
減圧蒸留なので香りは控えめだが、美味しい。
◆【感想】◆
減圧蒸留であることと大古酒ブレンドで非常にまろやかで飲みやすい焼酎だった。
アルコールをあまり感じさせない飲み口なので気付けば瓶が空になる飲みやすさ。
生、ロック、水割りの他、お湯割りも案外美味しかった。
想像以上にバランスタイプの米焼酎だ。
昨年(2019年)、繊月酒造の酒蔵見学に行ったのだが、その際に8種類ほど試飲させて戴いた。
その中から厳選して購入したのが、この「霧の封印」。
数ある美味しい繊月酒造さんの焼酎の中でも、とりわけ「おっ!」と思った焼酎がコレ。
値段は少し高めだったが、30年以上の大古酒ブレンドなら当然の価格だろう。
それに酒蔵見学では、短い時間制限こそあるものの試飲し放題という自由っぷり。
失礼とは思いながらも、激しく卑しく豪快に試飲しまくった。
きっとバレていたとは思うが、何も言わずに試飲させてくれた繊月酒造さんに感謝。
おかげで飲みたかった焼酎が多数試飲出来た。
お土産もいろいろ売っていて昆布とスルメを混ぜる「オロチョン漬け」なる聞き慣れないおつまみも購入した。
これは350円程度の安さの割に美味しかった。
帰り際には、繊月酒造さんオリジナルのミニお猪口をお土産に戴いた。
さらに蔵を出る前も敷地内にある足湯で歩き疲れた、超絶悶絶・激臭足を癒してもらった。
そんな繊月酒造さんに重ね重ね感謝。
それにしても、30年以上の大古酒の封印を解く時の気持ちはどんな感じなのだろう…。
貯蔵時に携わった人が担当するのだろうか?
経歴が一番長い人が担当するのだろうか?
ブレンド作業時は緊張するのかな?
などいろいろと想像してしまう。
時を超えブレンドされた貴重な焼酎「霧の封印」。
また機会があれば飲みたいものだ。
さて、「霧の封印」とは全く無関係だが、今宵ワシ自身の「ある封印」を解きたいと思う。
悲しいかな、それは全くもって貴重なものではない。
溜まりに溜まった我が分身達よ!
いざ解き放て!
「カリの封印」。
【オススメの飲み方 】
生:◎
ロック:◎
水割り:◎
お湯割り:〇
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★☆
レア度:★★★★
米度:★★
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長、副会長)
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