なかむら（なかむら）Blog＃111

焼酎名：なかむら（なかむら）　

　度数：25度

原材料：黄金千貫（国産）・米麹（国産米）　　

　　麹：白麹　

　蒸留：常圧

製造元：有限会社中村酒造場

 

　　　

◆【焼酎について】◆

「なかむら」は鹿児島県霧島市の芋焼酎。

中村酒造場は創業1888年（明治21年）の百年を超える歴史ある蔵。

国産の黄金千貫を原料に白麹で醸されている。

焼酎についての説明が裏ラベルにあるので、以下に転載。

 

（裏ラベルの説明を転載）

「麹米」は霧島連峰の麓でカルゲン農法により収穫された米を、

「芋」は大隅半島の契約農家より収穫した新鮮なさつまいもを原料に、

「水」は霧島山系伏流水を使用して河内製こうじによる昔ながらの手造りこうじでかめ仕込みし、すべての工程にこだわってこの「なかむら」は出来あがりました。

〈芋農家〉コガネセンガン（志布志市・山重拓夫氏）

〈米農家〉ヒノヒカリ（霧島市・今村勉氏）

〈仕込水〉霧島連山伏流水

〈麹菌〉手造りこうじ（㈱河内源一郎商店）

〈杜氏〉上堂薗孝藏（南さつま市）

 

このように書かれている。

手造りと原料にこだわった焼酎というのが分かるが、分からないのは「カルゲン農法」。

興味が湧いたので、ちょっと調べてみた。

調べたところによると、土壌に不足しているカルシウムやマグネシウムを農地に混ぜて活性化させる農法とのこと。

詳しいことはよく知らないが色んな方法があるもんだな。

とりあえず、味わっていきましょうかね。

 

 

 

■香り■

芳醇で素材感のある香り。　　　

 

■生■

程よい甘みと旨みのある味。

後味は辛くキレが良い。

 

■ロック■

まろやかで芋の旨みがしっかりと感じられる素材感のある味。

 

■水割り■

ほんのり甘くスッキリとした味。

芋の風味がしっかりしており割っても味が崩れない。

 

■お湯割り■

芋の風味が一層増して、ほっこりするような芋の旨みが感じられる味。

 

◆【感想】◆

程よい甘みと旨味のある味わいの焼酎だった。

素材感のある味わいと爽やかさがあるので初心者から飲み慣れた方まで幅広い層にこのまれそうな味。

バランスの取れた味なので、どの飲み方をしても安定した美味しさが楽しめる。

ワシは「白麹」仕込みの芋焼酎が好きなので、こういう味は落ち着く。

ワシとしてはロックとお湯割りが特に美味しかった。

ロックはまろやかな口当たりで芋らしい旨みを感じられる味わいだった。

お湯割りは芋の風味が一層増して、芋らしい旨みが楽しめた。

味の好みは年を重ねるごとに変わるものだなぁ。

というのも、ワシの芋焼酎愛飲歴は「白麹」仕込みの芋焼酎から始まった。

その後、「黒麹」にハマり、しばらくの間は「黒麹」のほうが好きだった。

そして、芋焼酎を飲み始めて20年近くなった今は「白麹」のほうが好きという原点回帰。

今日は暇なので久しぶりに妄想の物語でも作ってみようかな。

 

 

《 白麹さんの特製焼酎 》

 

―トントン…、ガチャ……

 

 

ワシ「久しぶり、白麹さん！」

 

白麹「おや…？誰だい？」

 

ワシ「もぉー！やだなぁー…」

 

ワシ「ワシだよ！ワーシ！！」

 

白麹「んん…ワシ…？？」

 

白麹「…………！！」

 

白麹「あぁ！あの時の坊やかい！」

 

白麹「ずいぶん大人っぽくなったじゃない！」

 

ワシ「そりゃあ、そうだよ！白麹さんと出合って20年近く経つんだから！」

 

白麹「もうそんなに経ったのかい！？」

 

白麹「月日が経つのは早いものね…」

 

ワシ「そうだね～」

 

ワシ「でも白麹さんは全然変わってないね」

 

ワシ「相変わらず色白で綺麗だ」

 

白麹「バ、バカ言ってんじゃないわよ///」

 

白麹「おだてたって何も出ないんだから！」

 

ワシ「あはは。白麹さんウケる」

 

白麹「ところでアンタ、何してんだい？」

 

白麹「ちゃんと仕事はしてるのかい？」

 

ワシ「仕事？」

 

ワシ「もちろんしてるよ！」

 

白麹「そうなんだぁ」

 

白麹「立派な大人になったものね～」

 

ワシ「へへへ。ありがと！」

 

ワシ「でもね、来月から遠くに転勤することになったんだ」

 

白麹「あら～それは残念だわ。」

 

白麹「せっかくの再開なのに、つかの間の再会なのね…」

 

ワシ「うん。だからせめて、お世話になった白麹さんには挨拶しとかなきゃと思って来たんだ！」

 

白麹「まぁ！ういやつね～」

 

ワシ「へへへ～」

 

ワシ「ねぇ、白麹さん！」

 

ワシ「今日は昔みたいに朝までガンガン飲もうよ！」

 

白麹「そうね。いいわよ！」

 

白麹「…ちょっと待ってて！」

 

白麹「景気づけに秘密の特製焼酎を持ってくるから。」

 

ワシ「やったー！白麹さんの特製焼酎久しぶりだなー」

 

 

─そう言い、白麹は特製焼酎を取りに行った。

 

 

ワシ＆白麹「乾杯ー！」

 

ワシ「やっぱ白麹さんと飲むのは楽しいね！」

 

ワシ「それに白麹さんの特製焼酎は昔と変わらず最高に美味しいや！」

 

白麹「ふふ。そうでしょ！」

 

ワシ「ねぇねぇ。そういえば黒麹さんと黄麹さんは元気にしてるの？」

 

白麹「あいつらは……」

 

白麹「あいつらと私はライバルみたいなものだから、最近は会ってないし分からないわ…」

 

ワシ「そっか。そうだったね…」

 

ワシ「ごめん！飲み直そう！」

 

 

ーこうして二人は、つかの間の再会を喜びあい、大いに盛り上がった。

楽しい話が尽きないまま数時間が経過した……。

 

 

ワシ「ねぇ！白麹さん！」

 

ワシ「特製焼酎無くなってるよ！」

 

白麹「ん…。あらホント…」

 

白麹「じゃあ、また入れてこようかしらね」

 

白麹「ここで待ってて。来ちゃダメよ…」

 

 

─そう言って白麹は、また奥へ焼酎を取りに行った。

 

 

ワシ「…それにしても、白麹さんの特製焼酎ってどこに保管されてるのかな？」

 

ワシ「そう言えば、昔から焼酎取りにいくときは来ちゃダメだとか言うし…」

 

ワシ「よし！こっそり後をつけてみよう！」

 

ワシ「(そろーり、そろーり…)」

 

白麹「んー……あふぅぅ～。あっふぅ～～…。（ジョンジョロジョロジョロ～）」

 

ワシ「！！！」

 

白麹「！？」

 

ワシ「ええぇーー！！」

 

ワシ「特製焼酎って、白麹さんのオシッコだったのー！？」

 

白麹「み、見たわねー！！！」

 

白麹「ぜ、絶対許さないから！！」

 

ワシ「ご、ごめんなさい！ごめんなさい！！」

 

 

─オシッコかどうかは定かでないが、『白麹さん特製焼酎』の正体は、なんと白麹さんの下腹部から出された液体だった…。

さらに驚いたのは、「女」だと思っていた白麹の下腹部には立派な「突起物」が付いていたのだ。

 

 

白麹「怖い？驚いた？」

 

白麹「この体…。この焼酎の出どころを見られては…」

 

ワシ「…正直、驚いて言葉も出ないよ…」

 

白麹「そうよね…」

 

ワシ「白麹さんの下腹部にそんなものが付いていたなんて…」

 

白麹「…ゴメンネ…隠してたつもりではないんだけど…」

 

ワシ「でもワシ…。白麹さんのことが好き…」

 

ワシ「……だから…だから……別にいいんだ！」

 

白麹「ちょっ…！？」

 

白麹「な、何！？どうしたのよ？」

 

ワシ「白麹さんが好き！」

 

ワシ「もう、白麹さん特製焼酎の正体が何だって構わない！」

 

ワシ「えーい！もうどうにでもなれ！」

 

ワシ「もう、直接口付けて飲んじゃえ！！」

 

白麹「ちょっ……！ま、待ってよっ！！」

 

ワシ「（チュウゥーー！！グビグビー！！）」

 

白麹「あっ///…あっ…あふうぅぅ～…」

 

ワシ「硬い…」

ワシ「なんて硬いんだ、白麹さんのアソコ！」

 

ワシ「もっとだ！もっと出してくれ白麹さん！！」

 

白麹「うぅっ！！（ビシャッ！ジョンジョロジョロジョロ～）」

 

ワシ「(グビグビッ！)」

ワシ「おいひぃ…白麹さんのおいひぃよ～！」

 

白麹「はぁはぁ…///」

 

ワシ「も…もう白麹さんが男でもワシは気にしないから！」

 

白麹「違う！！」

 

ワシ「何が違うの？白麹さんのこと大好きだよ？」

 

白麹「違うのよ！！」

白麹「私は男でも女でもないの！！」

白麹「私は…」

 

 

 

白麹「焼酎サーバーなのよ！！」

 

ワシ「もう何だっていいさ！」

ワシ「白麹さんが好きなんだ！大好きなんだー！！」

 

白麹「ったく…。アンタ馬鹿よ！」

白麹「でも最高の馬鹿よ！！」

白麹「それ、もっとお飲み～！！」

 

ワシ「白麹さ～ん！！！！」

 

　ーENDー

 

 

こうして白麹さんとワシは身も心も一つになった。

これから先の二人の関係はどうなっていくのであろうか？

それは本人でさえも分からないことだろう。

この夜、二人の関係を窓の外からこっそりと盗み見ていた者がいた。

果たしてどうなってしまうのか…。

 

乞うご期待。

 

 

【オススメの飲み方 】

　　　生：○

　ロック：◎

　水割り：○

お湯割り：◎

　　 

【総合評価】星５段階評価

　　評価：★★★★☆

　レア度：★★★★

　　芋度：★★★

（※★１点、☆0.5点）

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人：会長)