黄色い椿(きいろいつばき)Blog#76

芋焼酎:黄色い椿の画像
芋焼酎:黄色い椿

焼酎名:黄色い椿(きいろいつばき)

 度数:25度

原材料:安納芋・米麹(国産米)

  麹:黄麹

 蒸留:常圧

製造元:八千代伝酒造会社

 

 

◆【焼酎について】◆

「黄色い椿」は鹿児島県垂水市の焼酎。

八千代伝酒造の特約店限定で年1回、春に発売されている。

原料に濃厚な甘さで知られる安納芋を使用し、黄麹で仕込まれている。

仕込み水には猿ヶ城渓谷の湧水を使用し、総かめ壺仕込みの焼酎だ。

「黄色い椿」という焼酎名は、先代の短歌集から取ったそうだ。

裏ラベルに先代の短歌と、この焼酎と平和への想いが書いてあるので、一部転載したいと思う。

 

「銃声たえ 夏草繁る広西に 黄色い椿を探していたり」 ※先代の短歌集「黄色い椿」より

戦争が終わり、先代は大陸に咲く「黄色い椿」を探したと言う。

激戦を経験して、この花は先代にとって平和の象徴であり、人に対する

優しさや思いやりへの回帰になった。

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世の中が平和であり、すべての人の生が幸せであることを願って、

種子島の安納芋を黄麹で仕込んだ焼酎を「黄色い椿」と名付けた。

穏やかに時が流れる焼酎の仕込みの中で、毎年の春に「黄色い椿」と呼ぶに

ふさわしい焼酎を蔵出しできるよう精魂を傾けたいと思う。

「黄色い椿」が世の平穏と安寧の証となるように。

 

このように書いてある。

とにかく、この焼酎は黙って飲んでみたほうが良さそうだ。

 

 

■香り

甘く華やかな香りがする。

 

初めは濃厚な甘さがあるが、後半はキレのよい辛さがある。

 

ロック

濃厚な甘さとキリッとした爽やかなキレが特徴的。

 

水割り

クセの無い優しい甘さと、華やかな芋の風味がする。

ほんの少しだけ、渋みのような味がする。

 

お湯割り

優しい芋の風味でスッキリした味わい。

香り立つ華やかな芋の香りも良い。

 

 

 ◆【感想】◆

焼酎名やラベルから受ける印象通り、上品で優しく甘い焼酎だった。

黄麹仕込みなだけあって、どの飲み方でも華やかさを感じた。

また、総かめ壺仕込みなので、非常にまろやか。

クセのない味なので、芋焼酎に不慣れな方でも美味しく頂けるだろう。

どの飲み方も美味しく、バランスが取れているので機会があれば再購入したい。

それにしても、ここまで長いラベルの文章も珍しい。

まるで、1つの物語を読んでいるようだった。

本当はまだ語り尽せないほどのエピソードがありそうだが、最小限に凝縮されたものだろう。

また、この蔵に見学に行く機会があれば、他の話も聞いてみたい。 

 

 

【オススメの飲み方 】

   生:

 ロック:

 水割り:

お湯割り:    

 

【総合評価】星5段階評価

  評価:★★★☆

 レア度:★★★★

  芋度:★★★

(※★1点、☆0.5点)

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人:会長、K・渋田、D・遠藤)