焼酎名:球(きゅう)
度数:14度
原材料:タマアカネ・コガネセンガン・米麹(ヒノヒカリ)
麹:黒麹・白麹
蒸留:常圧
製造元:株式会社黒木本店
◆【焼酎について】◆
「球」は宮崎県児湯郡高鍋町の焼酎。
黒木本店の特約店限定で販売されている。
焼酎では珍しいアルコール度数「14度」。
数種類の原酒をブレンドし、仕込み水と同じ水で飲みやすい「14度」に設定されている。
ある意味「前割り」したような状態で出荷された焼酎だ。
原料の芋は、黒木本店さんが運営する「甦る大地の会」と契約農家が栽培したもののみを使用。
蔵水には宮崎県尾鈴山の水源から湧き出た水を使用している。
原料の選定、芋の栽培、収穫から焼酎の製造、貯蔵に至るまで全てにこだわり抜いている。
そして、そのまま飲めて球体のようにまろやかで瑞々しい香り豊かな焼酎に仕上げられている。
さっそく、球体のようにまろやかに造られた「球」を飲んでみよう。
■香り■
花や果実のような不思議な香りの中に少しだけ芋の甘い香りを感じる。
とてもアロマティックで心地よい香り。
■生■
アルコール「14度」とは言え、驚くほどまろやか。
飲み始めはウイスキーのような洋酒系の甘みを感じる。
その後、芋焼酎らしい辛みを感じる。
■ロック■
非常にまろやかだが、キリッと締まりのある味。
木樽仕込みの原酒がブレンドされているので、洋酒に近い香りと味わい。
色も薄い琥珀色で洋酒のような雰囲気がある。
甘味もあるが、嫌みのない程度の渋みもある。
全体的にサッパリして、喉越しが良い。
■水割り■
ロックで飲んだ味がそのまま薄まったような味。
元々のアルコール度数が低いので割るとサッパリし過ぎた味。
■冷■※瓶ごと冷やした。
冷やした分、まろやかさと甘さが増した。
水のような飲み口でフルーティな香り。
後半、僅かに辛みがある。
◆【感想】◆
アルコール度数からしても非常に珍しいタイプの焼酎だった。
色も薄い琥珀色をしており、香りも華やか。
何も知らされずに出されたら、芋焼酎とは気付かないかもしれない。
ラベルにしても、味にしても洋酒をイメージしたような雰囲気を醸し出している。
考えてみれば黒木本店さんは、洋酒のような麦焼酎「百年の孤独」で有名な会社だ。
そう思うと、この焼酎は納得のいく存在だ。
この飲みやすさは食事の邪魔をしないので、洋食から和食まで幅広く合うと思う。
これは、芋焼酎に新しい道を切り開いたタイプの焼酎ではないだろうか。
今後、他の焼酎にも影響を与える可能性は充分あるだろう。
商品名の「球」もインパクトがあり、一度聞いたら忘れられないほどだ。
最後に私事だが、「球」と言えば、このワシが、その筋の第一人者だ。
実は、この焼酎が出来る以前から「球」を保有している。
読み方こそ違うが、ワシの宝物だ。
どこに持っているかは、ご想像の通りだろう。
一応、念のためヒントを出しておこう。
(ヒント)
ワシは「球」を「2つ」保有している。
お分かり頂けただろうか?
一度見たら忘れられない代物だ。
【オススメの飲み方 】
生:◎
ロック:◎
水割り:△
冷:◎
【総合評価】星5段階評価
評価:★★★
レア度:★★★★
芋度:☆
(※★1点、☆0.5点)
※個人の感想です。
(レビューした人:会長)
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