魔王（まおう）Blog＃22

焼酎名：魔王（まおう）

　度数：25度

原材料：黄金千貫・米麹

　　麹：黄麹

　蒸留：減圧

製造元：白玉醸造合名会社

 

 

◆【 焼酎について 】◆

「魔王」は鹿児島県肝属郡錦江町の芋焼酎。

清酒で使われる黄麹で仕込み、減圧蒸留で造られている。

入手困難で有名な「３M」と呼ばれる芋焼酎の１つ。

「３M」は他に「森伊蔵」と「村尾」があり、それぞれの頭文字のMを取って「３M」と呼ばれている。

どれも焼酎ブームが去った現在でも、入手困難な焼酎。

焼酎についての説明が裏ラベルに書かれているので、以下に転載。

 

（裏ラベルの説明を転載）

ウイスキー・ブランデー等の長期間、樽に貯蔵する洋酒は呼吸作用等の熟成の為、少しずつ原酒の量が減少していき、そのお酒を昔より「天使の分けまえ」と呼び、貴重で縁起の良い酒とされてきました。

本格焼酎「魔王」は天使を誘惑し、魔界へ最高の酒を調達する悪魔たちによって、もたらされた特別のお酒という意味で命名致しました。

熟成酒ならではの飲みあきしない穏やかな風味が、グラス越しに時の雄大さを知る。

華やかに香り立ち、豊かな余韻を残す酒。

まさに名門の粋。

今宵も受け継がれるロマンの一滴。

 

このように書かれている。

何だかオシャレな説明だな。

ではでは、さっそく開栓してみよう。 

 

 

 

■香り■

華やかでフルーティな香り。

 

■生■

口当たりが良く、軽やかでフルーティな味。

 

■ロック■

フルーティで雑味や芋臭さが無い繊細な味。

後味も非常にスッキリしている。

 

■水割り■

ほんのり甘くフルーティな優しい味。

 

■お湯割り■

まろやかでほんのり甘みのある味。

 

 

 

◆【 感想 】◆ 

軽快でフルーティな味わいの焼酎だった。

華やかでスッキリとしていて、どこか柑橘系の味も感じられる。

さすが「3M」と呼ばれる焼酎の1つだけある。

ワシとしてはロックが特に美味しかった。

ロックはフルーティでスッキリとした味わいが楽しめた。

飲みやすいので、気を抜くと恐ろしいペースで飲んでしまう危険なタイプ。

軽快かつ繊細な味わいなので、素材の味を楽しむシンプルな料理を食べる際には重宝する。

逆に濃厚な味付けの料理に対しては持ち味が半減してしまうので勿体ない気がする。

上手く使い分ければ、繊細でプレミアムな味わいが楽しめるな！

 

さてさて、この「魔王」は未だに入手困難な部類の焼酎ではあると思う。

しかし、一昔前に比べると随分と入手しやすくなったな。

まぁ、それは置いといて、何か販売するうえで商品名というのは大事なことだな思う。

と言うのも、この焼酎のラベルには「名門の粋 魔王」と書かれており、何の知識無しでも何だか惹かれる要素がある。

もし、これが「肛門の粋 魔羅」などと書かれていたら、間違いなく惹かれることはないだろう。

もしも、惹かれるというのであれば、きっとアナタはただのド変態。

 

思い返せば、2000年代初頭の焼酎ブーム前のの「魔王」は今ほど希少な焼酎ではなかったと思う。

なぜなら、近所の焼鳥屋のボトルキープメニューに普通にあったからだ。

当時の「魔王」のボトルキープ価格は一般的な芋焼酎よりも500円だけ高い2500円だった。

今では信じらない価格だなぁ…。

全国的な知名度となった現在では、そんな価格でボトルキープできる店はそう無いんじゃないかな？

時々、若い頃のことを思い出すけど、結構貴重な経験をしていたりするもんだな。

いい時代だったなぁ…。

…と、オジサンが昔を懐かしみながら飲んでいます。

 

 

 

【オススメの飲み方 】

　　　生：○　

　ロック：◎

　水割り：○

お湯割り：○

 

【総合評価】星５段階評価

　　評価：★★★☆

　レア度：★★★★

　　芋度：★☆

（※★１点、☆0.5点）

 

※個人の感想です。

 

(レビューした人：会長)